BABY JOBが保育選考を変える
愛知県豊橋市において、BABY JOB株式会社が開発した入園選考自動化システムが2025年7月に実証実験を開始します。このシステムは、保護者の家庭状況や申請情報に基づいて、保育施設の割り当てを自動で行うもので、これにより入園選考業務の効率化を図ります。保育施設の割り当てにかかる時間を95%以上削減し、さらには選考精度も従来通りの100%一致を目指しています。
取り組みの背景
近年、自治体の保育課では保育に関する新しい制度や保護者向け支援策が次々と導入され、保育課の業務量は増加の一途をたどっています。そのなかで特に入園審査業務は、家庭の状況や保護者の就労形態、きょうだいの同時入所希望など、様々な複雑なデータを手作業で公平に判断する必要があり、職員の大きな負担となっていました。このような課題を解決するために、BABY JOBは自動化システムを開発しました。
実証実験の概要
実証実験は愛知県豊橋市で行われ、保護者の申請情報に基づいてデータを配点し、 最終的な保育施設の割り当てを自動で行なうマッチングシステムの効果を検証します。この実験では、職員がシステムと協力して業務を行うことで、煩雑な手作業を大幅に軽減することを目指します。
開発したシステムの特徴
1.
人とシステムの協働
複雑な事例や条件に対しては、単なるデータ処理だけでなく、職員が確認・承認を行ってから最終的な判断をする仕組みを導入しました。
2.
柔軟な条件設定
自治体独自の優先順位や家庭内事情を詳細に設定でき、さまざまなケースに対応可能です。
期待される効果
保育施設の割り当て業務が95%以上削減されることで、職員は選考結果の確認や個別対応に多くの時間を割くことができるようになります。
システムの導入により、条件変更やイレギュラーが発生しても簡単にやり直せるため、職員の安心感が生まれます。
今後の展望
BABY JOBはこの実証実験の成功をもって、他の自治体へもシステムを展開することを計画しています。また、AI技術を活用して申請内容の誤検知や不足の自動検知機能の追加も検討中で、選考業務の精度と効率を高めていく所存です。
えんさがそっ♪について
BABY JOBが提供する「えんさがそっ♪」は、保護者が簡単に保育施設を検索できるWebサイトです。このサービスを利用することで、地域の保育施設を地図上で簡単に確認し、お気に入り登録も可能です。時間や場所を問わず利用できるため、保活をスムーズに進めることができます。
最近では、おむつが使い放題となるサブスクリプションサービス「手ぶら登園」が導入され、保護者の負担を軽減。同サービスは2020年にグランプリを受賞するなど、注目を集めています。また、保育施設内でのキャッシュレスサービス「誰でも決済」も多くの施設で利用されており、現金処理の手間を省くことで保育士と保護者の負担を軽減しています。
BABY JOBは、すべての人が子育てを楽しめる社会を実現するために、引き続き保育関連のサービスを発展させていきます。興味のある方はぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。