愛知発！「BluePrint Realize」が描く未来のマンガ制作革命

最近、愛知県名古屋市に本社を置くブルーアール株式会社が、東京の株式会社タジクとの共同プロジェクト「BluePrint Realize」を始動しました。この取り組みは、2025年12月18日からスタートし、マンガ制作工程の革新を目指しています。

プロジェクトの背景

ブルーアールは、AI技術を駆使したプロモーション制作に特化した企業であり、タジクは最先端技術を活用し新しい体験を創造するクリエイティブスタジオです。両社はこれまでも各分野で革新的なクリエイティブを追求してきましたが、今回の「BluePrint Realize」は、未だ存在しないアイデアを、実装力によって現実に引き寄せることを目的としています。法人としての枠組みを超え、プロジェクト単位で柔軟に技術の連携を行い、エンターテインメント業界におけるイノベーションを加速させる狙いです。

マンガ制作工程へのAI導入

このプロジェクトの最初の挑戦として、マンガの制作工程そのものに目を向けています。従来のマンガ制作では、ネームと呼ばれる物語の骨組みから、最終的な原稿に仕上げるまでのプロセスが非常に手間がかかるものでした。この度、AIを活用し、各工程を効率化する実証実験に取り組むことになりました。

実験の目標

本実験では、以下の要素に重点を置いています：

1. クオリティとスピードの両立
AIによる作画補助、背景生成、トーン処理などを通じて、ネームから完成原稿までの制作期間を大幅に短縮しつつ、作品のクオリティを飛躍的に向上させる手法を検証します。

2. クリエイターの負担軽減と集中力の向上
繰り返しの作業や手間のかかる工程をAIに支援させることで、マンガ家が本質的なクリエイティブワークに専念できる環境を整備しようとしています。これにより、物語の構築やキャラクターの設定など、人間にしかできない部分にクリエイターが集中できるようになり、より質の高い作品が生まれることが期待されています。

デモンストレーションマンガ

具体的な成果物として、AIによる完成原稿の一部を公開予定です。ラフなネームからAIが施した仕上げ処理の比較画像をもとに、実験結果を示すことになります。これが成功すれば、未来のマンガ制作における新たなスタイルが確立されるかもしれません。

「BluePrint Realize」は、得られた知見を基に、マンガ家、クリエイター、技術者が協働の上、次世代のエンターテインメントを共創していくことを目指しています。

ブルーアールとタジクの紹介

ブルーアール株式会社は、AI技術を駆使し、展示会やイベントの企画・運営、クリエイティブな制作、WebやSNS戦略、映像制作など多岐にわたるサービスを展開しています。クライアントに新たな価値を提供し、次世代のマーケティングプロモーションを切り拓く企業です。

一方、タジクは東京・名古屋を拠点に活動するクリエイティブスタジオで、AIや生成AIを駆使し、新しい表現や体験の創出に取り組んでいます。BtoB、BtoCを超え、幅広い分野でAI活用を進めることで、クリエイターがより創造的な活動に没頭できる社会の実現を目指しています。