新金属3Dプリンタ登場
2025-09-25 11:44:56

低コストで高精度!新たな金属3Dプリンタ「DeskFabシリーズ」の販売開始

愛知県名古屋市に本社を構える株式会社データ・デザインは、2025年10月から高速で高精度な金属3Dプリンタ「DeskFab」シリーズを日本国内で販売することを発表しました。この新型プリンタには「DeskFab H1」と「DeskFab X1」があり、それぞれ異なる用途で利用可能です。

DeskFab H1: 教育・研究向けの新スタンダード


「DeskFab H1」は、製造業における部品の修理や運用に必要なパーツの造形を得意としています。特に大学や工業高校、さらには研究機関などでの教育や試験に最適な設計となっています。小ロットでの製品づくりが求められる際には、効率的かつ高品質な造形を実現するために役立つでしょう。具体的なサイズは直径100mm、高さ80mmとコンパクトながらも、多様なニーズに応えることができます。

DeskFab X1: 医療分野に特化


一方で「DeskFab X1」は、医療機器の製造業登録を済ませ、歯科医療および歯科技工に特化した金属3Dプリンタです。医療分野においては、特に患者に合わせたカスタム部品の製造が急務となっており、X1はそのニーズに応えるために設計されています。コストを抑えつつ高精度で部品を造形できることが、このプリンタの最大の特徴です。

従来のプリンタとの違い


これまでのPBF(金属粉末層造形)方式プリンタは、設備投資が何千万円から数億円という高額であったため、専門的な分野や企業にしか導入されていないのが実情です。しかし、FastForm社の新型プリンタは、米Tesla社が採用するアプローチを参考にしており、部品点数を大幅に削減することでコストを大きく下げることに成功しました。これにより、製造業だけでなく教育機関などでも導入しやすい価格での提供が実現します。

造形方式の特性から、DeskFabシリーズは複雑な内部構造を持つ部品や軽量化設計が可能で、高精度かつ高密度な造形を行うことができます。これにより、リードタイムの短縮も実現され、スピーディーな製品開発が可能になります。

投資対効果の高さ


「DeskFab H1」は798万円から、「DeskFab X1」は648万円からの価格で提供され、導入後のROI(投資収益率)が100%を超えることも期待されています。また、導入支援や材料特性に基づいた造形工程のチューニング、さらにはポスト処理に関するプロフェッショナルなサービスも用意されており、安心して導入を進めることができます。

展示会での実機披露


この新しい金属3Dプリンタは、9月26日から横浜で開催される日本デンタルショー、10月1日から大阪で行われるものづくりワールド、そして10月22日から名古屋で開催されるメカトロテックジャパンで実機と造形サンプルが展示されます。技術や製品の進化を体感できる絶好の機会です。

これからの製造業や教育、医療分野は、DeskFabシリーズによってさらなる進化を見せることでしょう。新たな時代の幕開けを感じさせるこのプリンタを、ぜひ会場で体験してみてください。


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