トラスコ中山、北名古屋市に物流センター「プラネット愛知」を開設
トラスコ中山株式会社が、愛知県北名古屋市に自身の最大規模となる物流センター「プラネット愛知」の竣工式を2025年2月4日に行いました。このセンターは、2026年7月に稼働を開始予定であり、トラスコ中山の物流ネットワークにおいて第29の拠点となります。
「プラネット愛知」の特徴
「プラネット愛知」は、延床面積26,802坪(約88,602㎡)、これは東京ドーム2個分に相当します。最新の物流技術を搭載し、100万アイテムの在庫を確保、1日あたり約10万行の出荷を実現するというスケールと効率性を誇ります。
このセンターの導入によって、トラスコ中山は、業界最速かつ最良の納品システムの構築を目指しています。また、アイテム数が飛躍的に増えることで、現在強化中の「ニアワセ+ユーチョク」サービスの向上も図ります。これにより、ニーズに応じた商品を必要な量だけ迅速に配送可能となり、環境負荷の軽減にも寄与します。
「ニアワセ+ユーチョク」とは
近年、物流業界ではドライバー不足や時間外労働の制限が課題となっており、それにともなう働き方改革も進行しています。また、カーボンニュートラルに向けた取り組みも求められています。「ニアワセ+ユーチョク」サービスは、このような背景の中で展開されています。
このサービスは、トラスコ中山が卸売業者として、販売店を経由せず、ユーザーのもとに複数の商品をまとめて直接お届けする仕組みです。これにより、納期やコスト、環境への負荷を軽減することを目指しています。特に「プラネット愛知」では、在庫数を約61万アイテムから100万アイテムに増加させ、一回の発送でより多くのアイテムをまとめられるようになります。
設備と構造
「プラネット愛知」は、複合構造(柱はRC、梁はS構造)及び免震構造を採用しています。4階建ての倉庫と事務所が併設されており、物流と業務を一体的に運営する体制が整っています。設計と施工は、名高い大成建設が担当しました。
竣工式の模様
竣工式には、トラスコ中山株式会社の代表取締役社長・中山哲也氏と、設計・施工を手掛けた大成建設株式会社の代表取締役社長・相川善郎氏が参列しました。式典では、神事や玉串奉奠などが行われ、完成を祝いました。
最後に
この新しい物流センター「プラネット愛知」の開設によって、トラスコ中山はさらなるサービスの向上と物流業界の課題解決に挑戦していくことでしょう。地域経済にも寄与するこの物流拠点の今後に期待が寄せられています。