管理職のやりがい
2025-09-16 11:34:17

管理職になることで得られるやりがいとは?意識調査から見えたメリット

管理職になることで得られるやりがいとは?意識調査から見えたメリット



近年、組織の成長を支える重要な役割を果たす管理職。しかし、その役割には大きな負担が伴うこともあります。ALL DIFFERENT株式会社およびラーニングイノベーション総合研究所が発表した「管理職意識調査」の結果から、管理職のやりがいについて見ていきましょう。

管理職業務の背景



現代は変化の激しい市場環境の中、経済の停滞や競争の激化といった不確実性の時代と言われています。そのような環境下で、管理職は部下の管理や業務の成果を求められています。しかし、報酬と労働のバランスが取れないと感じる人が多いのも事実です。

調査の概要



調査は2025年5月20日から7月17日までの期間に、管理職531名を対象に行われました。主な質問は「管理職になって良かったこと」に関するもので、男女別や業務内容の違いによる傾向の分析も行われました。

1. 管理職になって良かったこと



調査の結果、管理職が「良かった」と感じたことの第1位は「意思決定に関与できるようになった」で、51.5%がこの回答を選びました。さらに、「仕事の裁量が増えた」(48.2%)、次いで「収入が増えた」(46.8%)が続きました。このことから、報酬面よりも自己決定権や影響力の向上にやりがいを見いだす傾向が強まっています。

また、管理職の役割を果たす中で「部下の成長や成功を喜べるようになった」という意見も42.0%あり、経営視点の養成を感じている人も41.2%いました。調査に回答した95%が「管理職になって良かった」と考えていることも印象的です。

2. 男女別の傾向



興味深いのは男女別の回答傾向の違いです。男性の上位回答は「意思決定に関与できるようになった」(53.2%)、一方の女性は「収入が増えた」(55.9%)が最多回答で、意思決定に関与することが次に来ています。特に「新しい挑戦の機会を得られた」においては、女性が39.0%、男性が26.3%と、大きな差が見られました。

3. 経験年数に基づくステージ別の意識



新任管理職(1~3年目)では「収入が増えた」が最も高い49.7%で、次いで「意思決定に関与できるようになった」が44.9%、3位は「仕事の裁量が増えた」という結果が得られました。一方、ベテラン管理職や幹部候補になると、「意思決定に関与できるようになった」が最高の回答率を記録し、特に幹部候補では60.2%に達しました。

4. 業務内容別の回答状況



管理職は業務内容によって異なる傾向も見えました。「マネジメント業務寄り」の管理職は「仕事の裁量が増えた」を最上位に挙げており、63.8%が同感しています。それに対し、「プレーヤー業務寄り」の管理職では「収入が増えた」が46.3%で高い割合を示しました。

まとめ



この調査を通して、管理職になることによるやりがいが多様であることが浮き彫りになりました。報酬面ではなく、決定権や裁量の拡大にやりがいを見いだしていることがわかりました。男女やステージ、業務内容によっても傾向に差があり、それぞれの視点からアプローチが必要です。これにより、企業が管理職の役割の重要性を再認識し、適切なサポートを提供することが求められます。




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