ミスミグループ、DX銘柄選定の背景とその取り組み
株式会社ミスミグループ本社(東京都千代田区、代表取締役社長:大野龍隆)は、2024年4月11日、経済産業省、東京証券取引所、独立行政法人情報処理推進機構が共催する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2025」に初めて選定される栄誉を受けました。この選定は、ビジネスモデルやサービスをデジタル技術を基盤に抜本的に革新し、企業の成長や競争力を高めることに注目したものです。
DX銘柄とは?
「デジタルトランスフォーメーション銘柄」は、東京証券取引所に上場している企業の中で、デジタル技術を活用してビジネスの変革を進めている企業を選出する制度です。今回、ミスミグループを含む31社が選ばれました。選定されるためには、社内にDXを推進するための仕組みがあり、優れたデジタル技術の活用によって企業価値を向上させる成果を上げている必要があります。
ミスミのDXへの取り組み
ミスミグループは、1970年代からデジタル技術を導入し、機械部品調達プロセスの改善に全力を注いできました。現在は、ITやAI技術を駆使した「デジタルモデルシフト」という成長戦略を進めています。この戦略の下、特注部品の調達時間を大幅に短縮する「meviy(メビー)」を発表し、5年間で国内外の17万人のユーザーを獲得するなど驚異的なシェアを誇っています。また、500社を超えるサプライヤーの在庫情報を新しい基幹システムで集約し、数量対応力を8倍に増強した「D-JIT(ディージット)」も、多くのユーザーに利用されています。
評価されたミスミの特長
ミスミグループの取り組みは、短納期実現と顧客の工数削減を見据えたものであり、デジタル技術の積極的な活用は評価されています。また、少量多品種を短期間で供給できるモデルが、ミスミのビジネスモデルから理解できることもポイントです。人材育成の側面でも、DXの戦略をきちんと反映させ、具体的な成果を生み出している点が評価されました。特に、DXという言葉が注目される以前から、ITやデジタル技術を利用したビジネス変革が進められていたことが、今回の選定に結び付いたといえます。
ミスミグループの独自性
ミスミは、オートメーションの現場で必要な機械部品や工具・消耗品などを、グローバルに31.8万社以上の企業に販売しています。製造機能を持つ製造企業と他社のブランド品を扱う商社として、ユニークな事業モデルを採用しています。これにより「グローバル確実短納期」の実現に成功し、お客様の利便性向上に寄与しています。
これからも、ミスミグループのデジタルトランスフォーメーションへの挑戦は続きます。今後の成長と顧客へのさらなる価値提供に期待が高まります。