未来のコンビニ体験を変革するCGOドットコムの新プロジェクト
合同会社CGOドットコムが株式会社セブン-イレブン・ジャパン、そして日本電気株式会社(NEC)と手を組み、斬新なコンビニエンスストア体験を追求したプロジェクトをスタートさせました。本プロジェクトの一環として、商品購入から体験の楽しみへと価値をシフトする新しい施策が発表され、2025年度には実証実験の実施も予定されています。
変化する消費者のニーズ
日本の小売業界は少子高齢化や消費行動の多様化といった構造的な課題に直面しています。特に、若年層の消費態度は今までの「物を買う」という目的だけでは店舗に足を運ぶ理由としては不足してきています。中でもセブン-イレブン・ジャパンは、創業から50年が経過する中で顧客層の平均年齢が上昇しており、Z世代やアルファ世代へのアプローチが急務となっています。
この世代が求めるのは、利便性だけではなく、体験と共感を基にした新しい購買体験です。実際、コンビニエンスストアへのイメージを調査したところ、「必要な時だけ訪れる場所」という回答が多く見受けられました。この状況を打破するためには、商品から人とのつながりを強調する必要があると考えられるようです。
ギャル式ブレスト®︎を用いたアイデア創出
プロジェクトの中心的な手法としてCGOドットコムが採用したのが「ギャル式ブレスト®︎」です。この方法は、直感的で自由なコミュニケーションを促進し、多忙な若者たちが共有したい体験を生み出すことを目的としています。参加者は、複数人で訪れたくなるような新たなコンビニのビジョンをディスカッション。ここで生まれたアイデアは、数え切れないほどの可能性を秘めています。
「2人でハートを作らなければ買えない商品」「来店人数によって購入できる商品が変わる」など、参加者からは非常に創造的な提案があり、200以上のアイデアが集まりました。これらのアイデアは、若年層が求める価値や体験の深層を理解するための重要なヒントとなります。
体験の価値を深掘り
このプロジェクトにおける体験価値の分析は、顧客がどのようにコンビニでの時間を楽しむかを理解するためのフレームワークを提供します。その中で見えてきたのは、共有体験の重要性、サプライズの要素、自己表現の場としての可能性、そして情緒的なつながりの創出です。これらの要素は、従来のコンビニの機能を超えて、新たな価値を生み出すための土台となります。
未来の展望と次なるステップ
本プロジェクトでは、進化する顧客ニーズに応じた体験価値の企画を進めており、2025年度には実店舗での実証実験を予定しています。また、インバウンド対策や地域特性を考慮した店舗作りへも展開していく計画です。
セブン-イレブン・ジャパン、NEC、CGOドットコムが一体となったこのプロジェクトは、単なるアイデアの創出にとどまらず、今後の小売業界の新しい形を具現化する大きな一歩であると言えるでしょう。未来のコンビニがどのように進化していくのか、非常に楽しみです。