映画『世界から守ってくれる世界』が愛知県で撮影決定
近年来、地域活性化が求められる中、愛知県で全編撮影が行われる映画『世界から守ってくれる世界』の制作がスタートします。この作品は、第7回暮らしの小説大賞を受賞した塚本はつ歌の小説が原作で、現代の少年少女が「普通に生きること」に抱える葛藤を描きます。
これを手掛けるのは、地域映像制作に注力する株式会社dnuof。代表取締役の前田直樹氏は自ら愛知県出身であり、故郷への思いからもこの地での撮影を決心したとのことです。なお、撮影は2026年に予定されており、岡崎市や豊田市、西尾市、刈谷市などが候補地に挙がっています。
作品の背景と意義
本作は、「普通」であることに苦しむ少年少女たちの成長を描きます。多くの大人が「こうあるべき」と子どもたちへ強いる中、彼らは「普通」という枠に囚われることに葛藤します。映画は、そんな少年少女が自分らしさを見つけていく過程を瑞々しく描き、誰もが認め合い、受け入れられる社会の実現を目指しています。
前田監督は、「普通」を求める環境が子どもたちに重い枷となっている現状を憂い、視聴者に「それぞれのあり方」を考えさせる作品を目指していると語ります。このように、映画が単なるエンターテインメントではなく、社会的メッセージを持つことを重視しています。
参加を呼びかける支援募集
現在、映画制作に賛同いただける企業や個人からの支援を幅広く募集しています。SDGs目標5「ジェンダー平等」を始めとする社会的な課題解決に寄与する企業の参加も期待されています。また、地域の工芸品や名産品の魅力を発信する企業も歓迎です。
若い世代が制作に関わる機会も設け、映画業界への入り口を作ることも大きな目的の一つです。これにより、地元住民が積極的に映画に関与し、愛知県の文化や魅力を広める機会を創出することが狙いです。
完成と公開予定
完成後の映画は国内外の映画祭出品も視野に入れており、2028年に劇場公開を目指します。東京での封切りを経て、全国の映画館で上映される予定です。愛知県の多様な文化や風景を大切にしながら、視覚的にも心に残る作品としての仕上がりを目指しています。
詳しい情報は映画公式ホームページやX(旧Twitter)で随時発信。愛知の観客とともに、この特別な作品を共に育てていけるよう、皆様の温かいご支援をお待ちしております。
映画『世界から守ってくれる世界』の公式HPはこちら:
世界から守ってくれる世界公式HP