地元竹林活用の京都産メンマが新登場!試食会レポートと未来への取り組み
京都府八幡市の竹林を利用した新しい取り組みが始まりました。それは、地元学生と共に製造した京都産のメンマを使ったラーメンプロジェクトです。この「京都産メンマプロジェクト2025」は、株式会社キラメキノ未来が中心となって推進しており、地域の竹林を活用しつつ、学生に実践的な学びの場を提供するものです。
プロジェクトの背景
京都の竹林は、美しい景観を保ちながらも、放置された状態が続くと荒れ果ててしまいます。これによって、周囲の樹木が影響を受け、さらには土砂災害を引き起こす危険性もあります。そこで、このプロジェクトは、竹林の管理を経済活動として実施することで、放置竹林問題を解決しようとしています。
メンマの製造過程
今年の取り組みでは、高校生との共同作業が重視されています。生徒たちは、竹林から幼竹を採取し、その後、学校の調理室でメンマに加工する過程を体験しました。7月17日には、代表の久保田社長が講師となり、作ったメンマを使った「鶏白湯らーめん」の試食会が行われました。多くの生徒が参加し、自らの努力が実を結び、ラーメンとして提供される喜びを味わいました。「自分たちの竹がラーメンになるなんて」と口々に感想を述べた生徒たち。その中で、メンマ作りの大変さや大切さを実感したようです。
地元食材の推進
このプロジェクトは、単なるラーメン作りにとどまらず、地域の食材を利用する地産地消の大切さを示す試みでもあります。今年は、約600本の幼竹を使い、約1.2トンの国産メンマを製造する計画です。これは昨年の700キロから約1.7倍の増加です。9月1日からは、各店舗にて鶏白湯らーめんへのトッピングとして提供が始まります。また、新たに国産メンマ丼の開発にも取り組んでいます。
竹林の未来を考える
「キラメキノトリ」の取り組みは、地元の竹林保全にも寄与しています。プロジェクトに参加する喜びを得た生徒たちは、竹林の管理や地域の問題に対しても意識が高まったようです。さらに、京都芸術大学の「くあたけプロジェクト」も参画し、芸術の力で地域の課題解決に貢献しています。
お客様への特典
国産メンマ提供開始を祝して、「キラメキノトリ本店」ではメンマをモチーフにしたマスコットキャラクターのステッカーで店舗を装飾し、ラーメンを注文したお客様にオリジナルのおみくじやステッカーをプレゼントする企画も予定しています。これを機に、地域資源の利用とその意義について広く知ってもらう啓発活動も行います。
会社の理念と今後の目標
キラメキノ未来は、「ラーメンも人もキラキラと輝いてほしい」という理念を持ち、地域資源の活用や多様な人々の参加を促進しています。このプロジェクトを通じて、地域とつながる新しい食の可能性を探求し続けます。特に、子どもたちに向けた「お子様らーめん」の無償提供などを通じ、地域貢献にも力を入れています。
今後もキラメキノ未来は、ラーメンを通じて地域や人とのつながりを育み、食が持つ社会的な価値を広げていくことを目指しています。