愛知の高校生が企業魅力を発信!
概要
愛知県名古屋市に位置する大同大学大同高等学校(以下、大同高校)で、キャリア教育の一環として特別授業が行われました。このプロジェクトでは、大阪市の企業ジンジブが約40名の1年生に向け、地元企業の魅力を伝える授業を3ヶ月間実施しました。生徒たちは企業研究や取材を通じて得た知識を元に、企業プレゼンテーションやPR動画を作成しました。
背景
愛知労働局が発表したデータによれば、2025年3月卒業予定の高校生の求人倍率は4.75倍と、統計開始以来の最高値となっています。愛知県の高校卒業後の就業希望者は全国最多で、その大半が県内企業に就職しています。このような状況を背景に、大同高校は進路選択を行う生徒に対し、より実践的なキャリア教育を提供する必要性を感じ、特別授業を設立しました。
特別授業の実施内容
期間と参加者
プログラムは9月24日から12月16日までの間に行われ、最終授業は2月を予定しています。大同高校の1年生から希望者約40名が参加し、7社の地元企業と連携して活動を進めました。
授業の流れ
1.
企画・企業研究(9月〜10月)
生徒たちは、グループに分かれて企業担当者から会社の歴史や仕事内容について取材を行いました。実際に企業の現場を訪れることで、働く人々との交流も経験しました。
2.
資料・動画作成(11月)
取材で得た情報を基に、企業の魅力をまとめたプレゼンテーション資料やPR動画を制作しました。
3.
企業プレゼン(12月)
協力企業の社会人が立ち会う中、各グループは魅力プレゼンテーションを実施し、制作したPR動画を上映しました。また、生徒たちは企業の採用ページの改善案も提案しました。
生徒の声
各グループの代表者からは以下のような感想が寄せられました。
「企業を分析し表現する機会を得られたことで、伝える力が磨かれる重要性を実感しました。」
- - 総合2位「チームぴょん丸調査隊」代表 森崎一稀さん
「社員の方と動画撮影を行うなど、貴重な経験ができました。」
「企業の実態を知ることで、就職先の選択肢が広がったと思います。」
教員の視点
大同高校の進路指導主事、谷先生は、「企業とのコラボレーションによって生徒の成長を促すと同時に、企業にも新しい視点を提供することができる」と語ります。また、ジンジブの担当者も、生徒の自主性と熱意には心を打たれたと述べています。
まとめ
この特別授業は、大同高校にとって新たな試みであり、生徒たちが地元企業の魅力を発見し、表現する貴重な体験を得ることで、将来の進路選択における自信に繋がることを期待しています。今後もこのようなキャリア教育が広がることを願っています。