新たな情報エコシステム『SmartSESAME xIDiA』とは
株式会社シーイーシーは、2025年12月に『SmartSESAME xIDiA(スマートセサミ クロスイディア)』の提供を開始することを発表しました。この新しいプラットフォームは、AI技術を活用して企業内の情報、特に紙文書やデジタルデータを効果的に利活用しようとするものです。
情報の自動分類
『xIDiA』の最大の特長は、新たに開発された「AIによるデータのカテゴリー自動分類技術」です。この技術により、AIがドキュメントの内容と、その利用者の業務特性を理解しながら、仮想的に最適なフォルダー構成を自動で生成します。その結果、利用者は必要な情報に直感的にアクセスしやすくなります。
従来の情報管理では、多くの情報が散在していることから、文書の分類や整理、検索に労力がかかり、業務の効率が低下していました。しかし『xIDiA』を利用することで、情報の検索が格段にスピーディーになり、さらに組織を越えたナレッジの共有も促進されます。
AIとのインタラクション
『xIDiA』では、利用者とAIとの対話型検索が機能します。利用者が自然な言葉で質問するだけで、関連する情報が複数の観点から提示される仕組みです。たとえば、「昨日の会議の決定事項は?」といった問い合わせに対して、AIは迅速に必要な資料や情報を取り出し、利用者が求める結果に近づけるように学習していきます。これにより、埋もれた知識を発掘する新しい体験が得られるのです。
セキュリティとの両立
シーイーシーは『xIDiA』を開発するにあたり、情報セキュリティも重要な要素と位置づけています。利用者が検索できる情報はアクセスが許可されたもののみで、現行のアクセス管理ポリシーがそのまま適用されるため、安全に利用できます。また、元データをシステム内に保持せず、必要な情報だけを抽出する仕組みにより、高度なAIの利便性とセキュリティが両立されます。
2027年までの目標
シーイーシーは、2027年末までに1万ユーザーへの導入を目指し、売上高は3億円を予定しています。『xIDiA』は、組織が抱える業務引継ぎや技術継承といった課題を解決し、新たな情報資産の管理を可能にします。
展示会での紹介
シーイーシーは、2025年に開催される「地方自治情報化推進フェア2025」に出展し、『xIDiA』を広く紹介する予定です。入場は無料で、事前登録が必要となります。この展示会を通して、より多くの企業や組織に新たな情報管理の可能性を伝えていくことを目指しています。
目指す未来
シーイーシーのデジタルドキュメントプラットフォームは、企業に蓄積された膨大な情報を視覚的に整理し、業務に価値ある情報を提供することを目指しています。また、公共や医療、教育といった分野に特化したAIエージェントとも連携し、社会課題の解決にも取り組んでいきます。現在のデジタル化が進む社会において、情報管理の効率化は不可欠な要素であり、『SmartSESAME xIDiA』はそれを実現させる重要なアイテムとなることでしょう。