漁網リサイクルプロジェクト
2025-09-17 09:03:28

昭光通商が漁網・ロープのリサイクルプロジェクトを始動

昭光通商が漁網・ロープのリサイクルプロジェクトを始動



漁業や工業の現場で使用される漁網やロープの製造時には、原糸や樹脂糸が生じることがあります。この端材は廃棄物とされることが多いのですが、昭光通商株式会社が新たに始めたプロジェクトにより、これを再利用する取り組みが進められています。

プロジェクトの背景


漁網やロープの製造工程で発生する端材は、製造時のロス品や余剰品、また成型不良による不良品など多様です。しかし、これらは実は再資源化可能な素材なのです。

従来、端材を再利用するには、色や材質ごとの分別や、再生後の品質を維持するための技術が求められていました。さらに、ビジネスとして成り立たせるためにはコストや流通面でのクリアしなければならない課題も存在しました。

プロジェクトの概要


昭光通商は、漁網・ロープメーカーとリサイクル事業者との連携を強化し、製造工程で発生した端材を集め、再樹脂化を経て新たな製品として生まれ変わるプロジェクトを立ち上げました。これによって、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の実現を目指します。

プロジェクトは現在、各種端材を収集し再樹脂化、その後原糸を生成し、漁網やロープの製造へとつなげる取り組みが進行中です。そして今後は、再生樹脂を容器やフィルムなど、他の用途にも展開する可能性があります。

今後の展望


再樹脂化された素材の品質テストはすでに完了しており、製品化に向けた実用試験が行われています。これらのテストは今後も続けられ、2026年の中頃には漁網やロープ関連製品の販売を開始する予定です。

スケジュール


  • - 2025年内: 再生樹脂を使った製品化テストを継続
  • - 2026年中頃(予定): 漁網・ロープ関連製品の販売開始

漁網の基幹素材である原糸は、漁業だけでなく、建設や物流、農業、防災など幅広い領域で活用されています。再生樹脂を使った原糸は、環境に配慮した製品として、ESG経営やSDGsに取り組む企業や公的機関への販売も見込まれます。

プロジェクト責任者のコメント


「産業廃棄物として扱われる漁網やロープの端材を見て、これをビジネスに活かそうと思ったのがこのプロジェクトの始まりです。リサイクルは多くの場面で行われていますが、ビジネスとして成立させるのは容易ではありませんでした。当社が持つ技術や、各協力先との連携を通じて、このプロジェクトを進めています。リサイクルを通じた社会への貢献こそが私たちの願いです。」と代表取締役の渡邉健太郎はコメントしています。

このプロジェクトは、持続可能な開発目標(SDGs)の12番「つくる責任つかう責任」や14番「海の豊かさを守ろう」へも貢献が期待されています。廃棄物を資源として活用し、持続可能な社会の実現に向けて、昭光通商は新たな一歩を踏み出しました。

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【会社情報】
  • - 会社名: 昭光通商株式会社
  • - 住所: 東京都港区芝浦三丁目1番1号 田町ステーションタワーN 31階
  • - 代表者名: 代表取締役社長 渡邉 健太郎
  • - 設立: 1947年5月
  • - 海外拠点: 中国、韓国、台湾、タイ
  • - 公式ウェブサイト: 昭光通商


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