AI時代における不動産仲介力とは
株式会社Faciloが、中央大学の研究開発機構と協力して行った共同研究では、不動産業界におけるAIの進展と、それに対する人間の役割、すなわち「仲介力」を明らかにしました。この研究は、AIが普及する中でも、営業担当者の重要性が減少することはなく、むしろ期待が高まることを示しています。
研究背景
近年、不動産仲介業務ではAIを活用したプロセスの効率化が進んでおり、物件検索や提案は自動化されつつあります。しかし、価格交渉や顧客との信頼関係の構築という重要な場面では、依然として人間による丁寧な対応が欠かせません。そこで、FaciloはAI時代に求められる人間の価値を整理し、業界に密着した行動を21種類に分類しました。
今回の調査では、不動産の売買経験のある1244人を対象に、営業担当者とAIの役割に関する期待を明らかにしました。調査結果からは、営業担当者は情報収集の主要な手段として信頼されており、取引が特に進展するにつれて、その重要性が増すことが確認されました。
調査結果の概要
調査データによると、AIは便利ではあるものの、特に日常的に利用するユーザーでも、重要な決定には営業担当者のサポートが不可欠であることが見えてきました。具体的には、情報源として顧客に支持されているのは断然営業担当者であり、AIは補助的な役割とされることが多かったのです。
さらに、同研究では「人としての仲介力」を「対人力」「専門力」「提案力」という3つの大きなカテゴリーに分類しました。「対人力」は顧客の感情やニーズを読み解く力、「専門力」は専門知識に基づく的確なアドバイスを行う力、「提案力」はそれらを生かして適切な選択肢を提案する能力を示しています。
これらの力が、AIにも負けない「仲介力」を形成することが本研究の核となっています。
宅建士試験へのサポート
Faciloは今回の研究を基に、2026年に行われる宅地建物取引士試験に向けて、「Facilo宅建講座 直前対策」を無償で提供する事を発表しました。講座はSchooと提携し、専門の講師が訓練されたカリキュラムに基づき進められます。この講座は、宅建士としての職業に貢献する人材の育成を目指しています。
講座の特徴
- - 対象: 誰でも参加可能(宅建士試験受験者を特に想定)
- - 形式: オンデマンド配信
- - 内容: 法改正を踏まえた重要ポイントを解説する全5回のコース
- - 講師: 明海大学不動産学部の元教授、中村喜久夫氏
受講は無料で、受験生にとって必須の情報を短期間で提供することを目的としています。また、いつでもどこでも受講可能なため、忙しい人にも嬉しい内容となっています。2026年9月から受付が開始される予定です。
今後の展開
FaciloとSchooは、今回の取り組みを皮切りに、協働して不動産業界の人材育成にさらに力を入れていく計画です。将来的には、通年での宅地建物取引士対策講座の提供や、実務スキル向上を目的とした研修プログラムを展開予定です。
AIが発展する中で、「人の価値」はますます重要になります。Faciloは、今後も業界と連携しながら、次世代の不動産仲介を支える人材育成に寄与していく考えです。この取り組みによって、業界全体が活性化し、顧客の期待に応えるサービスを提供できるのではないでしょうか。
まとめ
Faciloと中央大学の共同研究は、AI時代における不動産仲介の変革を示す重要な一歩です。今回の研究結果を踏まえ、Faciloは宅建士受験者を支援することで、不動産業界の人材育成に大きく寄与していくことでしょう。これからの不動産業界において、「仲介力」の重要性を再認識し、AIとの共存を目指すことが求められています。今後の展開が非常に楽しみです。