LGBTQ+医療動画公開
2025-10-21 10:11:20

医療現場でのLGBTQ+支援のための無料オンライン動画公開がスタート

医療現場でのLGBTQ+支援について



認定NPO法人ぷれいす東京が、新たに発表した「日常診療に活かすLGBTQ+とHIVの基礎知識」という動画シリーズが、医療従事者や支援者向けに無料公開されています。この取り組みは、LGBTQ+の人々が医療を受けやすい環境を作るために重要なステップです。2025年12月末まで、視聴対象者は医療者及び医療系学生です。

基礎知識を学ぶ重要性


医療機関は誰にとってもアクセスしやすい場所であるべきですが、日本の多くの医療従事者は、シスジェンダーかつ異性愛者が標準であるという誤解を抱いています。その結果、以下のような問題が生じています。例えば、アウティング(本人の同意なしに性自認や性的指向を暴露されること)を恐れて受診をためらうケースや、問診票に必要な情報を記載できずに適切な治療を受けられない危険性もあります。また、同性パートナーが入院した際に医療にアクセスできない問題も存在します。

心身の健康の維持が目的の医療施設が、逆に一部の人々を遠ざけているのはいけません。この動画シリーズでは、医療分野の専門家たちが様々な視点から、具体的な対応策を提案しています。動画は合計10本から成り、一つの動画は20から25分程度です。

内容概要と視聴方法


「日常診療に活かすLGBTQ+とHIVの基礎知識」は、基礎知識をはじめ、医療現場における実際の課題や法律、人権、さらにLGBTQ+当事者の声など、さまざまなトピックを取り上げています。その内容は以下の通り:

1. LGBTQ+やSOGIに関する基礎知識 - 吉田 絵理子(にじいろドクターズ)
2. 医療アクセスにおける課題 - 金久保 祐介(にじいろドクターズ)
3. Gender-Affirming Careとヘルスケア - 池袋 真(パーソナルヘルスクリニック)
4. HIV診療の現場からの知見 - 村松 崇(東京医科大学病院)
5. メンタルヘルスに関する考察 - 松本 武士(にじいろリハネット)
6. 医療アクセス改善のためにできること - 金 弘子(まるっとインクルーシブ病院の実装プロジェクト)
7. 医療機関における組織的な取り組み - 武田 裕子(順天堂大学大学院)
8. 法律と人権からの視点 - 森 あい(弁護士)
9. コミュニティ対談 - LGBTQ+メンバーのリアルな声を紹介
10. HIV陽性者から見た医療の現状 - 当事者の参加による実体験の共有

これらの内容は、医療現場で実際に適用可能な知識を提供し、より良い患者対応ができるよう支援することを目指しています。

視聴を希望される方は、公式サイトからお申し込みが必要です。現在、ダイジェスト映像と一部コンテンツが無料公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。

公式サイトと配信情報


申込サイト: ぷれいす東京公式サイト
配信期間: 2025年10月〜12月末
* 対象: 医療従事者・支援者限定

この取り組みが、各医療機関でのLGBTQ+の人々の受診体験を改善する一助となることを願っています。法律や制度が整っていない日本において、医療現場の意識を向上させるための重要なステップです。


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