医師1,658名に聞いた!大学医局の人事制度と勤務先満足度の実態
医師向けのキャリア支援を展開する株式会社メディウェルが実施した最新の調査結果が発表されました。この調査は、全国で1,658名の医師を対象に、大学医局の人事や関連病院での勤務満足度に関するものです。医局に所属することのメリットやデメリットを含め、厳しい現状が浮き彫りになりました。
1. 大学医局の権限とその変化
これまで大学医局は教授を中心にほとんどの病院に人事権を持っていました。そのため、多くの医師は医局外でのキャリアを考えることが困難でした。しかし、2004年に新しい臨床研修制度がスタートしたことで、医師たちが自由に勤務先を選択できるようになりました。その結果、大学医局に所属せずにキャリアを積む医師が増加してきています。
さらに、大学医局の影響力が低下する中で、従来の関連病院は医局に頼らず、自前で医師を採用する傾向が強まっています。この変化により、医局に連携している病院が減少する事態も見られます。
2. 調査結果の概要
調査結果からは、医局に所属していない医師の方が勤務先への満足度が高いことが明らかになりました。具体的には、医局に所属している医師の満足度が67.8%であるのに対し、非所属の医師は82.9%と高い割合になっています。このことから、医師たちは自分の選んだ勤務先に対してよりポジティブな感情を抱いていることがわかります。
さらに、医局に所属する医師の56.9%が、関連病院の中で自身が「勤務したいと思う病院」があまりないと回答しています。また、約4割の医師が、所属する医局の関連病院の数が少ないと感じているとのことです。このような結果から、従来の医局に対する依存が薄れつつある様子が伺えます。
3. 医局人事に対する希望
医局内での人事希望については、約半数の医師が「実現しやすくない」と回答しています。医局人事においては多くの医師が自身の希望がなかなか実現されないことを実感しているようです。
実際に自由記述の回答には、関連病院の減少や医局員の希望を適切に聞くべきという意見が寄せられました。特に若い世代の医師たちは、高いリテラシーによってこれまでの仕組みに対する疑問を抱いているとされ、今後の医師人事制度の見直しが求められるかもしれません。
4. 結論
この調査結果は、医師たちのキャリア形成における大学医局の位置づけを再考させる重要なものであり、今後の医療現場の変革に向けての議論が期待されます。医師たちが自分の希望に沿ったキャリアを築けるような環境作りが必要です。詳しい調査結果については、メディウェルのウェブサイトにも情報が公開されています。こちらのリンクから是非ご確認ください。
大学医局の人事/派遣先に満足している?医局の関連病院に関する医師1,658名のアンケート結果