そうま - Soma 1stLIVE TOUR『Flash Back』完走の軌跡
2025年3月19日にリリースされた1stアルバム『Flash Back』を引っ提げ、全3都市9公演の初ワンマンライブツアーを成功裏に終えたそうま。彼は、シンガーソングライターや声優としての活動を通じて、独自の音楽スタイルを確立してきたクリエイターです。このツアーでは、彼自身の言葉と音楽を駆使し、観客に向けたメッセージを如実に表現しました。
ツアーの幕開け:圧倒的なパフォーマンス
4月3日に東京・Zepp Hanedaで行われた夜の公演、そうまはDJの音出しを合図にステージに登場。「Flash Back」で豪快に幕を開けました。この楽曲では彼自身の半生が綴られ、金色の短髪とシンプルな衣装で、彼の過去との向き合い方が鮮烈に表現されました。「俺が居場所になる」「幸せにする」と誓う彼の力強い言葉は、観客に深い感動を与えました。
あたたかいつながり:観客との共鳴
次に披露された「Leben」は、ドイツ語で“人生”を意味する楽曲で、澄んだ声が印象的です。感情豊かな歌声で、ファンと心のつながりを強く感じさせました。観客は黄色のペンライトを振りながら、彼の歌声に身を委ね、安心感を得たことでしょう。
明るいムードを醸し出す
「Take2」では、まさにライブの楽しさが詰まった一曲となり、観客が共に盛り上がる様子が印象的でした。そうまの軽快なMCは場の雰囲気を一層和やかにし、「いいね!」を連発し笑顔で交流を楽しむ場面は、彼の人柄を表していました。観客との一体感は、彼のライブの特長です。
切なさと力強さを兼ね備えた表現
「フライデーナイト」や「FUCKIN FRUSTRATION」では、彼の感情が一気に爆発し、観客も巻き込むパワフルなパフォーマンスで心をつかみました。「さよならミッドナイト」では、切ない歌声を響かせる彼に、会場は一瞬静かに。そんな中で彼は、自らの感情を誠実に伝えることで、共感を得ました。
内面的な歌への探求
特に印象的だったのは「偽善」や「レイニー・ダンス」など、自己と向き合う楽曲の数々。彼の表現力は、聴く者の心に響き、ライブという場で新たな理解をもたらします。「疾風」ではさらにギアを上げ、観客も拳を突き上げ、全力で声援を送っていました。こうした交流こそが、そうまの夢である音楽の形です。
ゲストとのセッション
さらに、相棒である大柴広己氏がゲストとして登場した瞬間、会場の熱気が一層高まりました。彼らの信頼関係は、アコースティックセッションを通して一目瞭然で、二人の絆を感じさせる場面でした。
笑顔で締めくくるフィナーレ
そして、感謝を込めて「僕だけのシリウス」から「さよならバイバイ」へと繋がり、金テープの中、そうまは観客を見渡しながら歌いきりました。アンコールでの「夜のティータイム」から再び「Leben」への流れで、力強いフィナーレを飾ったのでした。
この『Flash Back』は、そうまにとってただのライブではなく、彼自身の成長の証であり、新たなステージへの扉を開くものでした。今後の彼の活躍に期待が膨らみます。これからの彼の表現が、どのように進化していくのか目が離せません。
(文・取材:杉江優花 写真:タカギユウスケ)