名古屋国税局酒類鑑評会での栄誉
名古屋の盛田小鈴谷工場が製造する日本酒「金紋 ねのひ」が、令和7年度の名古屋国税局酒類鑑評会で吟醸酒部門の優等賞を受賞しました。このコンペティションは、毎年行われる日本酒の品質向上を目的とした大会であり、今年は37の製造場からの出品がありました。
受賞の背景
受賞を受けた盛田小鈴谷工場の工場長、杉浦健朗氏は、受賞のコメントとして「私たちが真摯に日本酒造りに取り組んできた成果である」と述べ、この名誉を大変光栄に思うと語っています。今後も蔵人一同が心を込めて美味しい日本酒をお届けするために精進すると約束しました。
酒造りの伝統
盛田株式会社は、1665年に知多半島の常滑市小鈴谷で酒造りを開始し、2025年には創業360周年を迎えます。酒造りのための環境は海に面しており、冬の伊吹おろしが運ぶ冷たく清冽な空気が酒のクオリティを高めています。厳冬期には、蔵人たちが検討を重ね、厳選した米と水を使用して丁寧に酒造りを行うのです。
「金紋 ねのひ」の魅力
「金紋 ねのひ」は、特に精米歩合35%まで磨き上げられた兵庫県産の山田錦を使用しています。そして、仕込み水には硬度10未満の柔らかな水、木曽御嶽山の湧水を用いることで、フルーティーで華やかな香りを生み出しました。この酒は、優雅に続く余韻とともに豊かな味わいを楽しむことができる品格ある一品です。
名古屋国税局酒類鑑評会について
名古屋国税局が主催するこの鑑評会は、酒造技術の進歩を促進し、日本の酒類業界の発展を目指しています。清酒の品質向上に寄与することを目的としており、各製造場から出品された清酒が厳正に審査されます。日本の伝統に根ざしたお酒作りの技術が評価されるこの大会は、地域の酒造りの発展にも貢献しているのです。
盛田株式会社の展望
盛田株式会社は、日本の伝統的な発酵技術を生かして、醤油や味噌、また料理酒やみりんなども手がけています。酒類事業を中心に、幅広い食品事業を展開し続けており、今後も日本酒だけでなく、他の食品のクオリティ向上にも努めることでしょう。
特に「金紋 ねのひ」に代表されるような日本酒の魅力を全国に広げていく役割が、盛田に期待されています。この受賞を機に、さらなる品質向上と日本酒作りへの情熱が、更なる発展へとつながることを願っています。
ぜひ、盛田の日本酒を一度味わってみてはいかがでしょうか。美味しいお酒があなたを待っています。