南海トラフ地震に備える「いざ」の練習
名古屋市天白区にて、生活クラブ生活協同組合愛知が中心となり、5つの生協とNPO法人レスキューストックヤード(RSY)とコラボした「防災の炊き出し訓練」、通称「あったかごはん食堂」が行われました。この取り組みは、災害時に必要な知識や技能を地域で学び合う場となることを目的としています。
200人分の温かいポトフ
イベントでは、無塩せきポークウインナーをたっぷり使ったポトフを中心に、200人分の食事が準備されました。炊き込みご飯とともに皆で分かち合い、その温かさから地域のつながりを感じる時間となりました。2000年9月の東海豪雨から24年が経過した今、改めて水害への備えを意識する契機になってほしいと、イベントの運営者は話しています。
地域住民との交流
このイベントには、約100人の地域の方々が参加。炊き出しの他にも、新聞紙を使ったスリッパ作りや、災害時のトイレ対策に関するパネル展示など、多彩なプログラムが用意されていました。参加者たちは、炊き出しを楽しむだけでなく、交流を深める機会ともなり、防災意識の向上にも寄与したようです。特に、炊き出しコーナーや健康チェックコーナーでは新たなつながりが生まれ、地域の絆が強まる様子が見受けられました。
参加者の声
参加者からは、「コーンご飯のバターが香り豊かで美味しかった」「災害への意識が高まった」「役立つ情報が多く、備えについて再考する良い機会になった」という声が寄せられました。特にトイレに関するパネルは、実際の被害状況や対策を学ぶ上で非常に役立ったとのことです。今後は自宅でも防災セットの見直しを行うといった前向きな意見も多くありました。
持続可能な地域づくりを目指して
生活クラブは、地域同士の連携を促しながら、今後もこのようなイベントを継続して開催していく方針です。地域のつながりを強化することで、生協としての地域貢献を一層進め、参加者と共に安心できる地域社会の構築を目指しています。
生活クラブとは
生活クラブは全国に広がる地域生協で、約42万人の組合員がいる組織です。持続可能な生活スタイルを実践するために、安全で健康的な商品の共同購入や地域への貢献活動を行なっています。福祉や居場所づくりといった地域ニーズにも応えており、サステナブルな社会実現に向け、さまざまな活動を展開しています。
このイベントは、地域の人々のつながりを深める絶好の機会となり、次の世代に引き継いでいくべき意義深い取り組みでした。人々の思いがつながり、災害に強い地域社会が形成されていくことが期待されます。