Claris FileMakerが日本DX大賞地域DX部門で大賞受賞
2025年7月23日、Apple傘下のClaris International Inc.が提供するローコード開発プラットフォーム『Claris FileMaker』が『日本DX大賞2025 サミット&アワード』で地域DX部門の大賞を受賞しました。この受賞は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の促進に寄与する取り組みが高く評価された結果です。
受賞プロジェクトの詳細
今回受賞したプロジェクトは、山形市とTXP Medical株式会社の共同によるもので、リアルタイムで救急医療情報を連携するシステムをClaris FileMakerで構築しました。このシステムにより、救急搬送の迅速化と医療現場の業務効率化が図られ、地域医療のDXを進める先進的なモデルとして注目されています。
さらに、医療法人葵鐘会も第3回日本ノーコード大賞で大賞を受賞しました。分娩クリニックの現場において、医師自身がClaris FileMakerを使って業務アプリを内製。新生児の医療安全を確保しつつ、医療の質や業務の最適化を実現しています。
また、特別賞には北海道立総合研究機構の水田農業部が受賞。『ゆめぴりか』などのブランド米の栽培技術を支えるため、機械学習モデルを活用したアプローチを取り入れました。これにより、農業現場のDXも目指されています。
Claris FileMakerの可能性
Claris International Inc.の北アジア営業ディレクター日比野暢は、「Claris FileMakerは40年以上にわたりノーコード・ローコード開発プラットフォームとして進化してきました。真の価値あるDXの実現には、現場のユーザーがテクノロジーを使いこなすことが重要です」とコメントしています。
実際、Claris FileMakerの特徴として、直感的なUIやあらかじめ用意されたテンプレート、スクリプトを利用することで、誰でも簡単にカスタムアプリを構築できる点が挙げられます。これにより、さまざまな業務に特化したアプリケーションを迅速に展開し、リアルタイムで情報を管理できます。
このように、Claris FileMakerは、その利便性と柔軟性から、プロの開発者からも支持されています。また、IoTやAIといった先進技術とも組み合わせることで、業務の効率化だけでなく、創造的なソリューションの提供が可能です。
未来への展望
Clarisは今後も、デジタルによる問題解決の担い手を増やす社会の実現を目指し、ノーコード・ローコード開発の普及と市場の活性化に貢献していく考えです。デジタルツールによって、さまざまな業界の現場が自らの手で課題解決に挑む未来が期待されます。
この受賞を通じて、Claris FileMakerが地域社会におけるDXの実現へ向けた重要な一歩であることを示し、多くの企業にインスピレーションを与えることができるでしょう。