新たな映像技術の進化!光回線終端装置『SORC-101R』が登場
シンクレイヤ株式会社は、光放送信号を電気信号に変換する映像用光回線終端装置『SORC-101R』の販売を開始しました。この装置は、高出力でありながら省電力を実現しており、専門家からも驚きの声が上がっています。さらに、持続可能な社会を支えるために開発されたこの製品は、環境にも配慮された設計が施されています。
映像用光回線終端装置とは?
映像用光回線終端装置、通称V-ONUは、光ファイバーケーブルを通じて送信された信号を電気信号に変換し、視聴できるようにする機器です。これにより、テレビの受信が可能となりますが、設置時におけるストレスといった課題も多く存在していました。
開発の背景 - 持続可能な放送・通信社会を目指して
シンクレイヤは、創業から60年以上の間に培った技術を基に、持続可能な放送・通信社会の実現に向けた新たな製品開発に取り組んできました。人口減少や資源の枯渇といった現実を見据え、限られた資源をいかに効率的に利用するかが求められています。そこで、不必要な労働力や電力を削減するために、SORC-101Rが設計されました。
現場主義に基づくデザイン - 気になるストレスからの解放
光ファイバーは非常に扱いづらく、その取り扱いには多くのストレスが伴いました。しかし、SORC-101Rは「光トレイ」を採用することで、この問題を解消しています。トレイ内の各部材が横一列に配置されているため、目視確認が容易になり、その結果として作業のミスが減少します。さらに、広い余長収納部を設け、押し込みやすく外れにくい独自の飛出防止構造が採用されている点も特徴です。一般的な製品は蓋が90°までしか開きませんが、SORC-101Rは120°まで開くよう設計されており、機器内部へのアクセスが容易となり、更なる作業性向上を実現しました。
高出力と省電力 - 環境への配慮を両立
また、この装置の出力レベル性能は業界トップクラスでありながら、消費電力は従来品の約50%にまで抑えられています。このことは、環境負荷を大幅に削減するだけでなく、多くの部屋への信号分配も可能にしています。
廃棄時の簡単分別 - 未来に優しい設計
SORC-101Rは、廃棄時にも配慮がなされています。樹脂ケースと金属ユニット部は、工具を使わずにワンタッチで分離できる設計となっており、リサイクルが簡単に行えるようになっています。このような素晴らしい配慮も、環境保護の観点から非常に重要です。
製品に対する評価 - 受賞歴について
この画期的な装置は、2024年度グッドデザイン賞や名古屋市工業技術グランプリの奨励賞を受賞しています。この受賞は、デザインのみならず、持続可能性と技術力の両面から評価された結果といえるでしょう。
まとめ
持続可能な社会の実現への一歩として、シンクレイヤの新しい映像用光回線終端装置『SORC-101R』は、今後の放送・通信業界において重要な役割を果たすと期待されています。この製品を通じて、より環境に優しく、効率的な通信方法が浸透していくことを願っています。