自動車整備業界の連携を強化するセミナー&懇親会開催
自動車のメンテナンス管理を手掛ける株式会社ナルネットコミュニケーションズは、2025年6月に静岡県の提携整備工場を招いて、「情報共有」と「連携強化」を目的としたセミナーと懇親会を開催しました。このイベントは、整備工場コンサルティング事業「モビノワ経営サポート」の取り組みの一環として行われ、参加者の約8割が満足の声を寄せる結果を得ました。今後も継続的な支援を検討しており、他地域への展開も期待されます。
イベントの様子と成果
この日のセミナーは、整備工場同士だけでなく、関連企業との実務的なマッチングが生まれる場ともなりました。セミナーでは、以下の3つのプログラムが実施されました。
1. 最新機械・工具セミナー
京都機械工具株式会社(KTC)の太田省三氏を招いて行われたこのセミナーでは、ボルト・ナットの締め付けメカニズムやトルク管理の重要性について解説されました。また、新商品として紹介された次世代トルク管理アプリケーションの実演も行われ、参加者から高い関心が寄せられました。このアプリについては、その場でトライアル実施に関する相談が寄せられ、整備現場のニーズと企業の技術がつながる新たな動きが生まれました。
2. 補助金活用セミナー
ビズピット株式会社の小野健一氏を講師として迎え、2025年度に公募される補助金を中心とした活用法を参加企業に向けて紹介しました。ナルネットは「モビノワ経営サポート」の支援内容や、整備工場の導入事例を詳しく解説し、受講した8社のうち1社は車検機器導入に向けた補助金申請を決定しました。さらに、補助金活用の相談や今後の事業展開に関する相談も受け、活発な意見交換が行われました。
3. 懇親会
セミナーの後には懇親会が開催され、普段は顔を合わせる機会の少ない整備工場同士や講師、ナルネットのスタッフとの率直な情報交換が行われました。「普段話せない方と話す機会ができた」といった声が多く寄せられ、参加者にとって貴重な繋がりを築く場となりました。
開催の背景
自動車整備業界は、技術の進化や高額化する設備投資、深刻な人手不足といった多くの課題に直面しています。特に、中小規模の整備工場は資金や人手が限られており、個別に対応することが難しい状況です。そこで、ナルネットは「モビノワ経営サポート」を通じて、業界課題を解決するための取り組みを進めています。このような背景から、情報共有や企業間の連携を強化するイベントが企画されました。
今後の方針
アンケート結果では「他の整備工場の取り組みを知りたい」という意見が多く寄せられ、次回のイベント開催や他地域での実施に向けた準備が進められています。次回も整備現場の見学や、経営の具体的な事例を共有するプログラムを取り入れ、より実践的な学びの機会を提供する予定です。さらに、整備工場の支援だけでなく、関連企業との連携を積極的に進める方針です。
ナルネットコミュニケーションズは、自動車整備業界の持続的な発展を目指しており、整備工場との繋がりを大切にしながら、社会全体に貢献する取り組みを続けています。今後の「モビノワ経営サポート」にご期待ください。