インドネシアの工科大学との連携強化
総合人材サービスを展開するヒューマンリソシア株式会社は、インドネシアの代表的な工科大学である「Institut Teknologi Sepuluh Nopember」など、4機関と提携したことを発表しました。この覚書締結により、日本国内のITおよび建設分野におけるエンジニア不足を解消するための採用基盤強化を目指します。
合作の背景
国内ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展やシステム開発の需要拡大に伴い、ITエンジニアが急速に不足しています。ヒューマンリソシアの調査によると、大企業の約80%がIT人材の不足を実感しており、5年後にはこの状況がさらに深刻化する見込みです。また、建設分野でも、技術者の確保が重要な課題となっており、特にBIM(ビルディング情報モデリング)やCIM(コンストラクション情報モデリング)などのデジタル技術を活用できる人材への需要が高まっています。
このように、専門的な知識を持つ海外人材に対するニーズが増している中、ヒューマンリソシアはインドネシアのエンジニア採用に力を入れることを決めました。2024年12月には、インドネシアの大学と連携し、建築技術者のための就業支援プログラムも開始する予定です。
覚書締結の内容
ヒューマンリソシアが覚書を交わしたのは、工学分野で国内第3位、世界でトップ300に入る「Institut Teknologi Sepuluh Nopember」を始めとして、他3つの大学と教育機関です。これにより、IT、ロボティクス、建築・土木分野を学ぶ学生や卒業生との接点を広げる仕組みを整える予定です。具体的には、企業説明会やキャリアセミナーを開催し、日本での就業に関する情報を提供すると共に、来日就業のチャンスを創出します。
さらに、採用後は日本語教育や生活サポート、就業後のフォローを通じて、海外人材が日本のプロジェクトでスムーズに活躍できる環境づくりを行います。これにより、インドネシアの若手技術者がキャリアを築ける機会を提供しつつ、国内企業の人手不足を解消することを目指します。
各機関の概要
1.
Institut Teknologi Sepuluh Nopember(スラバヤ)
国内評価が高い国立の工科大学で、情報技術や機械工学などに強みがあります。
2.
Institut Teknologi Nasional(バンドン)
エンジニア教育に定評のある有力私立大学で、情報工学や機械工学が専門です。
3.
BINUS ASO School of Engineering(ジャカルタ)
インドネシアのトップ私立大学で、ロボティクスや自動車工学が強みです。
4.
Institut Teknologi PLN(ジャカルタ)
国営電力会社が設立した大学で、電子工学や情報システムに注力しています。
まとめ
ヒューマンリソシアの取り組みは、国内のIT・建設分野のエンジニア不足を解消するための重要な一歩です。一方で海外からの有能な人材が日本で働く機会を増やすことも意味しており、今後の展開に期待が寄せられています。国際的な人材活用を通じて、より豊かな労働環境の構築に貢献できることを心より願っています。