シヤチハタが次亜塩素酸の新しい活用法を提案
シヤチハタ株式会社は、2025年9月に開催される「日本防菌防黴学会第52回年次大会」において、次亜塩素酸の新たな活用方法をポスター発表しました。このトピックは特に注目を集めており、同社が提供する製品「MIERUMO(ミエルモ)」が背後にある技術に関係しています。その技術は、トイレ用スプレーとして、見えにくい尿ハネ汚れを可視化する独自のアプローチを取っています。
日本防菌防黴学会とは
「日本防菌防黴学会」は、微生物の制御に関連する研究者や技術者が集まる学会で、生活環境や生産環境の向上を目指しています。専門家同士の交流と情報提供を通じて、科学と技術の進展に貢献することを目的とした重要な集まりです。
次亜塩素酸に関する研究
シヤチハタは、国際特許出願済みの独自技術を駆使し、次亜塩素酸と特定の着色剤を組み合わせることで、有機汚染物質の可視化を実現しました。具体的には、次亜塩素酸Na水溶液とインジゴカルミン水溶液を同時に混合し、スプレーとして利用する技術です。このスプレーは、卵アルブミン溶液で汚染された表面に噴霧すると、汚染された部分が青色に変色し、清掃を行った後にその効果を確認することが可能になります。
この技術により、消毒効果がどう影響されるのかを一目で確認できるようになり、特に食品業界や医療、介護施設においては、感染症のリスクを減少させる効果が期待されます。
MIERUMO(ミエルモ)の魅力
シヤチハタが開発した「MIERUMO(ミエルモ)」は、トイレ用スプレーとして、非常にユニークな特徴を持っています。尿ハネ汚れは普段目に見えにくく、 cleaning後に気付くことも多いため、掃除の効果を実感しづらいという課題があります。そこで、同社は次亜塩素酸と着色剤を利用することによって、汚れを可視化することに成功しました。
MIERUMOをトイレに噴きかけるだけで、汚れた部分が青く浮き上がり、使用者はその場所を確認しやすくなります。これにより、拭き取り作業が効率的になり、トイレの清掃がより効果的に行えるようになります。この製品の誕生は、社員の一言からきっかけとなり、見える化技術を用いることで、掃除という日常業務の課題を解決する製品が生まれたのです。
今後の展望
シヤチハタは、今後も新たな「しるしの価値」を提供するために可視化技術を活用した製品やサービスを展開していく方針であり、さらなる技術革新に期待が寄せられます。
学会に関する詳細情報
- - 学会名:日本防菌防黴学会第52回年次大会
- - 会期:2025年9月24日(水)~2025年9月26日(金)
- - 会場:賢島宝生苑(三重県志摩市)
技術の発展が生活の品質を向上させる可能性を感じさせるシヤチハタの新たな取り組みに、今後も目が離せません。