愛知県名古屋市に本社を置くVISH株式会社は、2025年1月6日(月)に画期的な新機能「通所記録機能」をリリースしました。この機能は、重症心身障がい児を対象とした療育施設専用のもので、療育記録を効率的に管理できる業界初のサービスです。特に医療的支援が必要な子どもたちへの対応を円滑にし、保護者との情報共有を迅速化することが期待されています。
新機能の開発背景
重症心身障がいを持つ子どもたちを支援する重心デイでは、日常的に命に関わる重要な業務を行っています。しかし、その業務はとても負担が大きく、特に紙ベースでの記録管理が煩雑さを生んでいました。多くの施設がこの課題に直面しており、情報の透明性や処理の効率化が求められていました。
VISH株式会社は、このような声に応える形で、重心デイ施設と連携しながら「通所記録機能」の開発を進めました。これにより、質の高い療育を実現するための基盤が整い、業務の負担を大きく軽減できるとしています。
通所記録機能の特長
1. 専門的な記録が可能
「通所記録機能」では、心拍数、酸素量、血中酸素飽和度など、重症心身障がい児に特化した詳細な記録を残すことができます。施設ごとにカスタマイズした項目を設定できるため、各所のニーズに合わせた運用が可能です。この機能を通じて、子どもたちの安全管理を徹底し、危機を察知する力が強化されます。
2. 保護者との即時連携
この新しい機能により、日々の記録は自動的に保護者のアプリに反映されます。これにより、施設で行われた医療行為(例えば、たん吸引や投薬の時間など)を迅速に共有でき、保護者の安心につながります。紙での連絡よりも早く情報が提供され、ペーパーレスな仕組みも実現できます。
現場からの声
特定非営利活動法人まいゆめの上野多加子様は、「通所記録機能の開発に関わることができてとても嬉しい。職員間の情報共有がスムーズになり、療育の質が向上することを期待しています。」と語ります。このような声が、VISH社のさらなる開発意欲をかき立てています。
その他の特徴と未来展望
「コノベル」は、障がいの有無にかかわらず、全ての子どもたちをサポートすることを理念に掲げています。2024年12月時点で700以上の施設がこのサービスを利用しており、業務負担軽減に寄与しています。また、2023年9月からは無償プランも提供開始。この取り組みで、すべての障がい児療育施設の支援を拡充していく方針です。
まとめ
VISH株式会社の「コノベル」は、新機能「通所記録機能」によって重症心身障がい児の療育記録管理の新たなスタンダードを打ち立てることを目指します。すべての子どもとその家族に向けて、より良いサービスと笑顔を届けるための事業は、今後も続いていくでしょう。