初音の調度展
2025-03-25 11:29:47

豪華絢爛!国宝『初音の調度』特別展で江戸時代を体感

豪華絢爛!国宝『初音の調度』特別展で江戸時代を体感



2025年4月12日から6月8日まで、名古屋の徳川美術館で国宝『初音の調度』の特別展が開催されます。江戸時代の婚礼調度品として知られる『初音の調度』が、約10年ぶりに一挙公開されるこの機会は見逃せません!

国宝『初音の調度』の魅力


国宝『初音の調度』は、尾張徳川家に嫁いだ千代姫のために製作された、華雅な蒔絵が施された調度品のセットです。江戸時代の美が極まった作品で、全70件が揃って現存していることから、その歴史的な価値は計り知れません。特にそのデザインには『源氏物語』の「初音」の帖をモチーフにした意匠が施され、当時の文化的背景を伝えています。

千代姫の人生と婚礼の背景


千代姫は、江戸時代の3代将軍徳川家光の長女で、寛永14年に生まれました。彼女の誕生は、当時の将軍家にとって「次期将軍確保」という大きな意味を持っていました。わずか2歳6ヶ月で尾張家に嫁ぐことになり、江戸城内の尾張藩江戸屋敷で「姫君様」として大切に扱われました。最終的に彼女の弟たちが将軍の地位を継承することになるものの、千代姫自身は婚礼において重要な架け橋となる役割を果たしました。

『初音の調度』一挙公開の意義


特別展では、国宝の調度品が一堂に会すことで、その美しさを存分に堪能できます。贅を尽くした素材と究極の技術が融合した作品たちは、江戸時代の日本文化を象徴しており、現代にも通じる優雅さを持っています。特に注目すべきポイントは、『源氏物語』の和歌が意匠に織り込まれており、母と子の絆や家庭の温かさを感じさせる内容となっています。

豪華な婚礼調度の製作過程


『初音の調度』の製作は、国の威信をかけた国家プロジェクトでもありました。当時、約200から300件もの調度品が制作されたと推測されますが、現在現存しているのは70件のみです。これらの作品は、蒔絵師・幸阿弥長重が指揮して作成され、多くの技術者たちが集結してその完成を導きました。

特別講演やイベントの開催


特別展に併せて様々なイベントや講演が開催されるのも魅力の一つです。例えば、俳優の内藤剛志さんをゲストに迎えたトークショーや、地元食材を使った料理が楽しめる「徳川ナイトミュージアムPREMIUM」など、大人のための特別な体験が用意されています。これらのイベントは、参加者に日本の歴史や文化をより深く理解してもらうための絶好の機会となります。

展覧会概要


  • - 会期: 2025年4月12日(土)~6月8日(日)
  • - 会場: 徳川美術館 本館展示室
  • - 料金: 一般1,600円(前売1,400円)、高校生800円(前売700円)、小中学生500円(前売400円)。土曜日は高校生以下無料。
  • - 休館日: 月曜日(GW期間中は開館)

この特別展は、日本の歴史と文化を愛するすべての人にとって、訪れる価値のある内容です。国宝『初音の調度』の美しい世界に、ぜひ足を運んでみてください。

和の雅やかさを直接感じられるこの特別展で、千代姫の人生と江戸時代の貴族文化を追体験しましょう。


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