バッファローの「WXR9300BE6P」セキュリティ強化
最近、株式会社バッファローが新しいWi-Fi 7対応のトライバンドルーター「WXR9300BE6Pシリーズ」のアップデートを発表しました。このルーターは、経済産業省が主導する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運用する「JC-STAR」制度に適合しています。この適合は、最新のファームウェア(Ver. 1.10)を適用することで得られます。
JC-STAR制度とは
「JC-STAR」とは、日本のIoT製品に対するセキュリティーの要件適合評価及びラベリング制度のことです。IoT製品が求められるセキュリティ基準を満たしているかを評価し、その結果を可視化する仕組みです。具体的には、IoT機器が国内外のセキュリティ基準に基づいた要件を満たしていることが確認され、それに基づいてラベルが取得されます。この制度により、消費者はサイバーセキュリティに強い製品を選択できるようになります。
WXR9300BE6Pの特徴
バッファローの「WXR9300BE6P」は、次のような特徴を持っています。
1.
最新のWi-Fi 7規格に対応: 高速通信が可能で、複雑なネットワーク環境でも優れたパフォーマンスを発揮します。
2.
トライバンド機能: 3つの周波数帯を利用でき、同時に多数のデバイスが接続可能です。
3.
強化されたアンテナ設計: 外付けの3軸回転アンテナにより、電波の届く範囲が広がります。
4.
ハイスピード対応の有線ポート: 最大10Gbpsの速度に対応するポートを装備、データ転送も快適です。
5.
ネット脅威ブロッカー2 プレミアム: 家庭内のネットワークを守るための機能が搭載されています。
セキュリティ強化に向けた取り組み
バッファローは「JC-STAR」ラベル獲得に向けての取り組みを強化しています。新たに導入されたファームウェアは、MLO(Multi-Link Operation)のパフォーマンスを改善し、セキュリティ面でも一層の向上が図られています。これにより、複数の周波数帯を同時に利用する効率が向上し、より安定した通信が可能となります。
また、同社は「JC-STAR」の適合基準や評価手順、ガイダンス作成にも関与し、高いセキュリティー基準を確保するための業務運営に参加しています。
今後の展開
今後、バッファローは「WXR9300BE6Pシリーズ」の他にも、JC-STAR適合製品の拡充を目指します。IoT製品が家庭や企業での使用が増える中、高いセキュリティを確保した製品を提供し、安心・安全なインターネット環境の実現に向けて尽力する考えです。
まとめ
Wi-Fi 7対応の「WXR9300BE6P」は、バッファローの技術力とセキュリティ意識を反映した製品です。高速通信と安定性に加え、サイバーセキュリティの基準を満たすことで、ユーザーにとっての安心要素も充実しています。ネットワーク環境の向上はもちろん、家庭やビジネスのインターネット体験を豊かにすることでしょう。