児童虐待防止を目指す全国的な取り組み、オレンジシンボル運動の展開

児童虐待防止に向けた「＃にっぽんオレンジシンボル運動」が、全国でますます注目を集めています。特に2023年には、全国の賛同が1,500件を超えるという記録を樹立し、地域のシンボルをオレンジ色に染める取り組みが進行中です。この活動は、株式会社中広を筆頭にCHUCOgroupによって推進されています。

189番の認知向上が、子どもを救う力になる

この運動は、児童虐待防止のイメージカラーであるオレンジ色を用いて、全国各地の重要な建物や施設をライトアップすることで、児童相談所虐待対応ダイヤル「189番」（いちはやく）の認知度を高めることを目的としています。これにより、より多くの人々が児童虐待の問題に目を向け、早期の通報や支援につなげることが期待されています。

こども家庭庁のデータによると、令和5年度には児童相談所への虐待関連の相談件数が22万件を超え、前年より1万件増加しています。また、毎年約72人の子どもが虐待によって命を失っているという現実もあり、こうした状況に対する危機感がますます高まっています。

多様な啓発活動の展開

CHUCOgroupは、児童虐待防止に対する意識の醸成をこれまで以上に強化するため、様々な啓発活動を行っています。2018年からは地域情報誌を通じて189番の周知を始め、今年はさらに進化した形で「＃にっぽんオレンジシンボル運動」を実施しています。例えば、昨年には小学生向けに「189のうた」を制作し、学校で使用されているほか、愛知県内の演劇部による演目にも活用されています。地域の学校やカルチャースクールと連携し、多角的に児童虐待防止のメッセージを広める試みが評価されています。