国産レモンを活用した新たな名刺のご紹介
株式会社ペーパルがポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社との協力のもと、今まで使われてこなかったレモンの剪定枝葉を活用した「国産レモンペーパー」を開発しました。この新しいデザインの名刺が、2025年6月3日から使われる予定です。
開発の背景とは?
ペーパルは、1890年に創業し、日本の紙文化を支えてきた老舗の紙メーカーです。最近ではサステナビリティへの意識が高まり、未利用資源の有効活用が求められています。そこで、レモン栽培の過程で発生する剪定枝葉を有効活用したいと考え、ポッカサッポロ社と共にこのプロジェクトが始まりました。ポッカサッポロ社は国産レモンの生産振興と地域貢献を重視しており、未利用資源に新たな価値をもたらすことを目指しています。
国産レモンペーパーの特長
「国産レモンペーパー」は、広島県大崎上島町のポッカサッポロ社が管理するレモン圃場で剪定された枝葉を原料としています。製造では、以下のポイントに特に重点を置いています。
- - 素材感の最大化:レモンの枝や葉は、それぞれ異なる水分量や繊維構造を持っており、これらを均一に加工するのは高度な技術を必要とします。ペーパルでは、長年の経験に基づき、最適な乾燥方法や粉砕技術を検証しており、試行を重ねることで最適な粒度を実現しました。この方法により、1%の混抄率でレモンの風味を楽しむことができます。
- - 印刷適性と自然な風合いの両立:名刺として使用することを意識し、最新の印刷技術に適した紙質を確立しました。同時に、レモン由来の自然な風合いや手触りを引き出し、紙本来の魅力を感じられるデザインとなっています。複数の加工技術を駆使することで、美しい印刷仕上がりとともに、素材の持つ優しさを伝えられるように工夫されています。
株式会社ペーパルの想い
株式会社ペーパルは、製品を通じた環境貢献を一貫して行っており、2008年よりFSC®/COCの認証を取得し、循環可能な素材を提供しています。近年は、フードロスペーパーや、脱炭素に配慮したゼロCO2ペーパーなどの開発に取り組んでおり、「紙」という素材の新しい価値を提案しています。
今後の展望
この「国産レモンペーパー」の導入を皮切りに、ペーパルは今後もさまざまな未利用資源を活かした紙製品の開発に挑戦していきます。持続可能な社会を目指して、新しい製品の提供を続けていくことで、環境に優しい未来を築いていくことを目指しています。
まとめ
国産レモンが生まれ変わり、新たな形で名刺へと生まれ変わります。ペーパルとポッカサッポロ社のコラボレーションが生んだ「国産レモンペーパー」は、ただの名刺を超え、サステナビリティを感じる一枚になるでしょう。あなたもこの新しい名刺を手にして、環境への意識を高めてみてはいかがでしょうか?