「いい皮膚の日」に誕生した学生発の共創コスメとその背景
毎年11月12日は「いい皮膚の日」として、肌を大切にすることの重要性が再確認される日です。今年のこの日、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社未来は、京都女子大学と共同で特別な取り組みを発表しました。これは、学生と企業が力を合わせて商品の企画・開発に取り組む「共創型教育プログラム」です。
このプログラムでは、Z世代の見方や価値観を取り入れた新しい学びのスタイルが形成されています。社会人の26.5%が学校で学んだことを実際の仕事に活かせていないというデータが示すように、教育と実社会の乖離は依然として問題視されています。しかし、この取り組みを通じて、学生たちは理論を実践に活かす新しい形の教育が実現されています。
学生の視点を反映したものづくり
株式会社未来の代表、山口俊晴氏は、「学んだことを単に学ぶのではなく、実際に企画し、ものを届ける経験をしてほしい」という思いからこのプログラムを立ち上げました。今年の教育プログラムでは、学生たちが一年間かけて、ニーズ調査からコンセプト設計、デザイン、販売企画までを行いました。そして、最終的に誕生したのが『23時の魅せ足クリーム〈スラリフト〉』と『潤白プレ下地〈uluri〉』という2つの製品です。
これらの製品は、学生たち自身がSNSを通じて広め、消費者との接点を持つことに成功しました。このように、彼らの「想い」を実際の商品に反映させる過程は、参加した学生たちの目に新たな景色を見せたことを強く感じさせます。
生きた学びの場の重要性
プログラムの中では、学生たちが直接現場を訪れたり、企業の開発担当者とともにアイデアを出し合ったりする機会が設けられました。このような経験を通じて、彼らはただ教室で教わるだけの知識ではなく、現場で生きた情報を学ぶことができ、その結果「お客様の悩みを元に考える」という本当の意味での“社会で使える力”を身につけました。
教室での正式な授業とは異なり、現場でのディスカッションを重視したこのプログラムは、学生たちにとって自己成長の大きな機会となり、同時に企業にとっても新たな視点を得る貴重な場となりました。
結果と今後の展望
プログラムの成果は明確で、実施後のアンケートでは92%の学生が「今後のキャリアに活かせる経験だった」と回答しました。このようなデータは、「学び」と「社会」とのつながりを実感させるものであり、大きな成果と言えるでしょう。
今後は、この共創型教育モデルをさらに他の大学や地域との連携へと発展させる計画が進められており、より多くの学生や企業がこの流れに参加することが期待されています。
株式会社未来の理念
株式会社未来は、「ものづくりを通じて、人生に小さな光を届けたい」という企業理念のもと、スキンケアブランド『I'm PINCH』を展開し、お客様との共創を大切にしています。このブランドは、消費者一人ひとりのニーズに寄り添い、特に肌における小さな“ピンチ”を和らげるプロダクトを提供しています。
「いい皮膚の日」を迎えるにあたり、肌を通じて人の想いに寄り添う姿勢を忘れず、今後も新しい挑戦を続けていくことで、社会に良い影響を与えていきたいと考えています。肌に、そして人に寄り添う想いの循環を、株式会社未来はこれからも広げていくでしょう。