新たな防災の形を示す「MARU MOBI」活用事例と地域との連携

新たな防災の形を示す「MARU MOBI」

岐阜県可児市では、株式会社トイファクトリーが開発した防災車両「MARU MOBI」とその新モデル「MARU MOBI Lite」が、避難訓練において実際に運用される機会となりました。ここでは両車両の活用方法や防災における重要性、地域との連携の成果についてご紹介します。

MARU MOBIの特徴と役割

トイファクトリーは、国内でトップクラスのキャンピングカー製造メーカーであり、その技術を防災車両に応用した「MARU MOBI」を開発しました。この車両は、災害時における指揮拠点としての役割を果たすことができる多機能車です。岐阜県可児市との連携により実現したこのプロジェクトは、地元住民の安全をサポートするための新たな試みです。

避難訓練での実運用

2023年に行われた岐阜県可児市の避難訓練では、「MARU MOBI」と軽自動車ベースの「MARU MOBI Lite」が主役となり、さらなる実効性が示されました。市長は遠隔地からも指揮できるマルモビライトを「リモート指揮拠点」として使用し、現場との情報連携を図りました。この運用により、災害時にも迅速な指示が可能であることが確認されました。

実施された訓練内容

可児市役所では、災害対策本部訓練と避難所開設訓練が合わせて行われました。この訓練では「自助」「共助」を理念に掲げ、地域全体での防災力の向上を目指しています。MARU MOBIは、本部機能を効率的にサポートし、災害発生時の判断を迅速化しました。現場からの声も高く、「季節や天候に左右されない」との評価が寄せられました。