エスティとCREの物流マーケットレポートが示す2025年上期動向
2025年8月28日、株式会社エスティ(estie)と株式会社CRE(シーアールイー)は、「2025年上期 エスティ 物流マーケットレポート 首都圏・近畿・東海の動向」を公開しました。このレポートは、首都圏、近畿、東海エリアの賃貸物流不動産に関する詳細な市場分析を行っており、今後のマーケットの動きを予測するための重要なデータを提供します。
レポートの内容
このレポートは、2025年1月から6月の四半期ごとに、3,000坪以上の賃貸物流施設を対象にした調査の結果を含んでいます。レポートは2つの章で構成されており、第一章では各エリアの稼働面積や空室率、募集賃料の推移を詳しく分析しています。そして第二章では、新築物件の募集賃料の動向に焦点を当て、CREの豊富な知見とestieによるデータ分析を基に、新たな視点で分析しています。
各エリアの動向
首都圏の状況
首都圏エリアでは、需給が比較的均衡しており、空室率は2025年第一四半期に少し上昇したものの、第二四半期には横ばいを維持しています。また、募集賃料は安定して推移しており、大きな変動は見られていません。この安定性は、投資家にとって安心材料となるでしょう。
近畿エリアの動向
近畿エリアでは、2024年第二四半期以降、空室率が上昇し、2025年第二四半期には5%を超える見込みです。しかし、募集賃料は同様に安定しており、市場への影響は最小限に抑えられています。このことは、物件の選定や投資戦略を考える際に重要なポイントとなります。
東海エリアのトレンド
一方、東海エリアでは、2024年後半から空室率が徐々に低下していましたが、2025年第一、第二四半期には大幅に上昇し、特に第二四半期には20%を超える予想です。しかし、こちらも募集賃料は需給に影響されることなく推移しているため、地域特性を考慮した戦略が求められます。
今後の展望
今後、estieとCREは引き続き調査対象エリアの拡大と、賃料に関わる特性分析、さらには募集賃料の将来予測に関する研究を進めていく予定です。これらの新たなデータが追加されることで、さらに詳細に物流不動産市場の動向を理解することができるでしょう。
誰におすすめ?
このレポートは、物流不動産の需給や募集賃料のトレンドを把握したい方、また物流施設の立地選定や投資判断に活用を考えている方に特に役立つ内容となっています。また、estieの物流リサーチに興味がある方もぜひご覧いただくことをおすすめします。
会社概要
- - 株式会社estie:不動産データ分析に特化した会社で、東京ミッドタウン・イーストに本社を置いています。様々な商業用不動産向けのサービスを展開中。
- - 株式会社CRE:物流不動産に特化したサービスを提供する企業で、虎ノ門に本社があります。自社開発による物流施設ブランド「LogiSquare」を始め、幅広い事業範囲を持ちます。
このレポートを通じて、今後の物流不動産市場の動向をしっかり把握し、戦略的な意思決定を行っていきましょう。