「契約募金」で介助犬支援を繋げる株式会社ウィルの取り組み
近年、社会貢献活動が企業の重要な役割となっていますが、株式会社ウィルもその一環として「契約募金」というユニークな制度を導入し、介助犬の育成・普及に貢献しています。この仕組みは、住宅契約が一件成立するごとに一定額を寄付するもので、累計寄付金は驚くべき金額に達しています。
契約募金の概要とその実績
「契約募金」は2010年にスタートし、これまでに1,837,000円(2024年分)を介助犬支援のために寄付することが決定しました。寄付先には、社会福祉法人日本介助犬協会、特定非営利活動法人兵庫介助犬協会、そして「シンシア基金」が含まれています。それぞれの寄付額は、介助犬支援の活動を育むために重要な役割を果たしています。
- 社会福祉法人日本介助犬協会: 567,000円
- 特定非営利活動法人兵庫介助犬協会: 1,081,000円
- シンシア基金: 189,000円
この取り組みを通じて、ウィルは社員に社会貢献活動への理解を深めてもらうことを目的として、寄付金贈呈式を開催することが力点とされています。
社員が介助犬を身近に感じる機会
ウィルでは、社員が介助犬の存在を身近に感じるよう、介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」やアヤハレークサイドホテルなど、実際の寄付先を訪れるイベントを設けています。このような体験を通じて、社員は介助犬の必要性や訓練内容を体感し、自身の業務と社会貢献がどのように結びついているかを再認識することができます。
実施例
- - 中部エリア: 2025年3月25日(火)に「シンシアの丘」で寄付金贈呈式を行い、犬舎や訓練室の見学、PR犬によるデモンストレーションが予定されています。参加する社員は、介助犬の育成現場を直に見聞きすることで、理解を深めることができます。
- - 関西エリア: 2025年4月4日(金)に新入社員研修として、介助犬関係者を招いたセミナーが開催される計画です。新しい社員にとって、介助犬について学ぶ良い機会となることでしょう。
介助犬支援の背景
ウィルが介助犬支援を始めたのは、創業者がテレビドラマ「シンシア~介助犬誕生ものがたり」に触発されたことがきっかけです。このドラマには、実生活に影響を与えるストーリーが描かれ、創業者が強く共感したことが社の社会貢献への意識を高めました。以降、様々な形での支援活動が続けられており、具体的にはチャリティイベントの実施や募金箱の設置などが行われています。
介助犬の現状
介助犬は、盲導犬や聴導犬と同様に身体障害者の生活を支える存在ですが、その認知度は依然として低く、全国に実働している介助犬は60頭ほどに過ぎません。このことからも、介助犬の育成や普及に向けた活動が急務であることがわかります。介助犬1頭を育てるためには、約550万円の資金が必要とされ、その負担は養成組織において大きなものです。
企業としての取り組み
ウィルは、支援活動を通じた企業の存在意義を強く認識し、これからも「ささやかを続けよう!」という理念を持って、社会貢献活動に取り組んでいきます。これからもより多くの人々が介助犬の存在を知り、必要とする方々に適切に支援が届くことを目指して活動することが重要です。今回の取り組みを通じて、介助犬の理解が進むことを期待しています。