小牧市の新たな挑戦『KOMAKI Innovation Challenge』
小牧市(愛知県)は、スタートアップ企業との共同実験を通じて自治体の抱える問題を克服するためのプロジェクト『KOMAKI Innovation Challenge』を開始しました。この取り組みは、地域の安全性向上や課税業務の効率化といった2つのテーマに基づいており、参加企業の募集が行われています。
1. プロジェクトの概要
昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)はデジタル技術を活用して効率や生産性を向上させる手助けをするものとして、様々な業界から注目を集めています。小牧市ではこの流れに乗り、2つの課題に対して新たな解決策を求めています。2025年の2月25日まで応募を受け付け、その後3月には事業者の採択を行う予定です。
課題の内容
A. DE安全・安心な小牧
1つ目の課題は、「安全・安心な小牧」の実現を目指すものです。市内でデジタル技術を活用した新たな防犯対策を行い、市民の防犯意識を高め、犯罪が発生しにくい町づくりを目指します。これは市民自身が参加しやすい防犯教育の高度化にもつながる試みです。これに関しては、小牧市の市民安全課が所管となっています。
B. 課税業務の効率化
2つ目の課題は、課税調査の効率化を目指し、従来のアナログ手法から脱却したいというものです。現在使用している「紙」に頼る調査手法を見直し、電子地図や映像技術を活用して業務の精度を向上させ、職員の負担を軽減することを目指します。こちらは小牧市の資産税課が担当しています。
2. 参加を希望される方へ
このプロジェクトについての詳細を知りたい方は、2025年2月12日(金)にオンラインで行われる説明会にぜひ参加してください。各課題に対する確認や質問ができる貴重な機会となっています。興味がある企業は、事前の申し込みが必要です。
3. 共同実験の背景
『KOMAKI Innovation Challenge』は、アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)の支援の下、全国の自治体とスタートアップが協力して取り組むイノベーションプログラムの一環です。これまでの成功事例を参考にしながら、地域に根ざした形で問題解決を促進しています。特に、2021年にはグッドデザイン賞も受賞しており、その評価の高さが伺えます。
小牧市は、3度目の挑戦となる今回のプロジェクトで、新たなテクノロジーを活用した取り組みを進めることで、地域サービスの向上に寄与することを期待しています。地域社会の発展に参加したい方、地方自治体のデジタルイノベーションに興味がある方は、この機会を逃さずにご応募ください。