歴史を紐解く「三河湾の残石」に関するシンポジウム開催
豊橋市で開催される「第8回とよはしシンポジウム三河湾の残石-吉田城と名古屋城の石垣-」。このシンポジウムでは、名古屋城築城時に使われた石材、いわゆる「残石」に焦点を当て、豊橋市の吉田城の石垣とはどのように結びつくのかを探ります。参加費は無料で、申込も不要。先着600名の方を迎え入れるこのイベントは、歴史ファンや地元住民にとって、文化財が持つ深い意味について考える絶好の機会となるでしょう。
残石とは何か?
名古屋城の築城に際し、西尾市や蒲郡市の沿岸部から切り出された石材。これらの「残石」は、現在も地域に多くの痕跡が残されています。特に吉田城の石垣は、ほとんどがこの残石を使用して江戸時代に構築されたものです。シンポジウムでは、残石の発掘や研究成果が報告され、これらの石材がどのようにして城郭に生かされたのかが語られます。
最新の調査成果も発表
シンポジウムでは、名古屋市、西尾市、豊橋市、蒲郡市という三河地方の各市が協力して行った最新の残石分布調査の成果も紹介されます。特に、江戸時代初頭における吉田城の石垣構築の様子について、新たに発掘された刻印から明らかにされた内容も発表される予定です。これにより、歴史的な背景を踏まえた新しい知見が得られ、参加者の皆さんにとってより深い理解が促されるでしょう。
シンポジウムの概要
シンポジウムは2025年11月22日(土)に豊橋市公会堂の大ホールで開催され、午後1時から開始されます。会場は12時に開場し、交通アクセスも公共機関を利用することで、より多くの方々に参加していただける配慮がなされています。定員は600名で、参加希望者は当日直接会場にお越しください。
興味深い内容が豊富に用意されているこのシンポジウムは、地域文化や歴史に関心がある方には特に有意義なイベントとなるはずです。皆様の参加を心よりお待ちしています。
展示会と関連講座も同時開催
シンポジウムの期間中、豊橋市美術博物館において「石垣を解体(バラ)してわかったこと」という企画展示が行われます。会期は2025年11月1日から12月7日までで、観覧も無料。さらに、11月15日(土)には、同博物館にて「石垣を解体(バラ)してわかったこと」というテーマのびはく講座も開催され、こちらもお見逃しのないように。
歴史の神秘と地域の宝を再発見する機会をお見逃しなく。皆様のご参加をお待ちしています。