インドネシアのエンジニアが日本で働く新プログラムの誕生
ヒューマンリソシア株式会社が、インドネシアの「パラヒャンガンカトリック大学」とキャリアダイバーシティ社と手を組み、建設業界に特化した新たな来日就業支援プログラム「Civilタレントプログラム」をスタートさせました。この取り組みは、土木工学および建築学を専門とする学生を対象にしており、将来的に日本での就労を希望する彼らに対する支援を包括的に行うものです。
プログラムの目的と内容
このプログラムは、日本の建設業界で働くために必要な日本語スキルの習得を含む教育を提供し、卒業後すぐにBIM(Building Information Modeling)、CIM(Construction Information Modeling)、CAD、GISといった先端技術を用いた設計職に就けるようサポートします。
まず、参加学生には在学中および卒業後に無料の集中日本語教育プログラムが提供され、基礎的な日本語力を短期間で養成します。さらに、当社がエンジニアとしての採用を行い、来日後の生活や住居についても全面的にサポートします。
日本の人材不足と国際的な人材育成
日本の建設業界は深刻な人材不足に直面しており、労働人口の減少が問題視されています。このような背景から、海外からの優秀な人材の確保が急務となっています。特に、BIMやCIMを使用できるエンジニアの需要は年々高まっており、彼らの育成を進めることが求められています。この「Civilタレントプログラム」は、その新たな取り組みの一環として位置づけることができます。
インドネシアとの連携の意義
インドネシアは日本文化への理解が深く、日本に対する親しみが強い国として知られています。日本語学習者も多数おり、文化交流も活発です。このプログラムによって、インドネシアの学生が日本で専門知識と技術を十分に活かすことができ、将来的には両国間の関係構築にも寄与することが期待されています。
専門家の声
「パラヒャンガンカトリック大学」の工学部学部長、Budijanto Widjaja氏は、「この提携によって、我々の学生が日本で貴重な経験を積むことができ、また両国の発展に貢献できる人材が育つことを願っています」と述べています。日本の技術力を学ぶことは、参加する学生にとっての素晴らしい機会となるでしょう。
未来の展望
今回のプログラムは2027年度末までに1,000名のエンジニアを日本に派遣することを目指しています。これは、インドネシアの学生にとって、国際的なキャリアを築く一助となり、また日本の建設業界にとっても重要な人材供給源となるでしょう。
今後、このプログラムがどのように発展していくのか、多くの期待が寄せられています。