愛知発!学生が提案する食品ロス削減トマトジュースの全貌
食の未来を考える取り組みが、愛知県名古屋市を拠点に進行中です。カゴメ株式会社と共立女子大学が手を組み、「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」を展開しています。その一環として、学生たちは規格外トマトを使用した新しいトマトジュースのマーケティング戦略を発表しました。
プロジェクトの背景と目的
2024年3月、カゴメと共立女子大学は連携協定を結び、食品ロス問題に取り組むことを決定しました。特に、規格外品トマトを有効活用し、若者をターゲットにしたマーケティングプランを立案することを目的としています。食品ロスの削減は、企業に求められる重要な社会的責任であり、今回はビジネス学部野沢ゼミの12名の学生が中心となりました。
規格外品トマトの可能性
このプロジェクトでは、いわき小名浜菜園で収穫される「フラガール」品種の規格外トマトを使用しています。規格外品とは、形や大きさが基準に合わず市場に出回らないトマトです。しかし、その栄養価や味わいは通常のトマトと同等であり、ジュースとして一層の利用価値があります。
学生たちの学びと挑戦
学生たちはプロジェクトの中で、実際にいわき小名浜菜園を訪れ、トマトの栽培現場や規格外品の選別の様子を観察しました。この体験を通じて、自身の日常生活と食品ロスの問題を結びつけ、意識を高めてきました。最終的に提案されたのは三つの異なるマーケティング戦略です。これらはそれぞれがユニークかつ実現可能な方法で、若者と地域との繋がりを考慮したものでした。
提案されたマーケティング戦略
1.
「温泉施設×トマト」 というテーマの提案では、温泉地にジュースのディスペンサーを設置し、健康志向の消費を促しました。
2. 20代女性向けに、朝の飲料としてフラガールトマトジュースを少量低価格で提供し、購入が応援につながるようプロモーション。
3. 若者のアルコール離れに着目し、お通しとしてトマトジュースを提供するアイデアを出しました。
学生の感想
発表会では参加学生たちが、自分たちの考えた戦略がどのように食品ロス削減に寄与するかを熱く語りました。「このプロジェクトを通じて、マーケティングや経営に関する知識を活かすことができ、貴重な経験となった」と学生の一人は述べています。彼らの意識の変化は、今後社会人になった際にも生かされることでしょう。
連携の意義
カゴメと共立女子大学は、食品ロス削減だけでなく、地域社会や教育のあり方についても密接に連携していく予定です。この取り組みが、他の地域や企業へと広がり、より多くの人々に「持続可能な社会」の重要性を伝えていくことが望まれます。
ノーベル平和賞受賞者も語ったとおり、個人の小さな行動が大きな変化をもたらします。学生たちのアプローチは、その第一歩として、多くの人々に影響を与えることでしょう。
今後もこの取り組みに注目し、愛知からの新しい風を感じていきたいですね。