訪問看護の人材定着を支援する「e-Nursing」サービス
訪問看護の現場では、看護師不足が深刻な問題となっています。株式会社eWeLLが2025年4月末から提供を開始する「e-Nursing」は、その解決に向けた一手です。この無料福利厚生サービスは、訪問看護ステーションで働く従業員とその家族を対象に、日常生活を豊かにする特典を提供します。
現状の問題点とサービスの必要性
公益社団法人日本看護協会の調査によると、2023年度の訪問看護業界は非常に厳しい状況にあります。求人倍率は4.18倍を記録し、求職者の希望者は全体のわずか6.8%しかいないという実態があります。また、離職率も21.5%と高く、訪問看護に従事する看護師の定着が課題となっています。特に小規模なステーションでは、十分な福利厚生の整備が難しく、採用や定着率の向上が求められています。
「e-Nursing」の特徴
「e-Nursing」は、従業員が日常的に使う様々な店舗やサービスを特典として利用できる仕組みを持っています。具体的には、日常の買い物や飲食、レジャー、美容、さらには学習など、ライフスタイル全般にわたる支援を行います。利用はスマートフォンアプリを通して簡単に行え、家族も追加料金なしでサービスを利用できるため、充実した特典が日常生活に潤いをもたらします。
このような取り組みを通じて、eWeLLは訪問看護ステーションの魅力を高め、従業員の働きやすさを向上させ、ひいては業界全体の成長へと繋げていくことを目指しています。
実施条件と活用法
「e-Nursing」の利用条件は、訪問看護専用電子カルテ「iBow」を契約している法人の従業員またはその家族であることです。また、勤怠管理サービス「iBow KINTAI」と連携させること、地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」で情報公開を行うことが求められます。これらの条件を満たすことで、適正な労務管理を効率化し、訪問看護事業者の業務を助けることができます。
まとめ
少子高齢化が進む日本において、訪問看護はますます重要な役割を果たしています。「e-Nursing」は、看護師が安心して働き続けられる環境を作るために、業界全体の革新を促す一助となるでしょう。今後もeWeLLは、訪問看護の未来を見据えた取り組みを進めていきます。