ファイテックが岩手県の山火災に対し支援物資を寄贈
愛知県大口町に本社を持つ株式会社ファイテックが、岩手県大船渡市で発生している山火災に対して、支援活動を行いました。2025年3月1日、ファイテックは林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER」を1,000リットル寄贈し、消防活動の一助としました。
大規模な山火事の現状
近年、大船渡市で発生した山火事は平成以降で最も影響が大きく、多くの住民が避難を余儀なくされています。多くの消防隊員が火災の消火活動に従事しており、過酷な環境で昼夜を問わず努力を続けています。
支援物資の詳細
ファイテックは、追加の支援としてカップラーメンを1,744個寄贈しました。この物資は、特に消火活動に従事する消防隊員の皆様の疲れを少しでも和らげるためのものです。支援先は、以下の通りです:
- - 大船渡消防署:204個(17ケース)
- - 夢アリーナたかた:540個(27ケース)
- - 釜石市市民体育館:480個(24ケース)
- - 気仙沼市総合体育館:360個(18ケース)
- - 住田町社会体育館:160個(8ケース)
消火剤「FOREST DEFENDER」について
「FOREST DEFENDER」は、森林火災の消火に特化した次世代型の消火剤です。この消火剤は、水で1%から6%に希釈するだけで、高い消火能力を発揮します。特に注目すべきは、その耐塩性能であり、淡水だけでなく海水での使用も可能です。環境に優しい成分で構成されているため、植物への悪影響もなく、持続可能な森林保護に貢献します。
また、ファイテックが開発した「FEI(Fitech Easy Injection)」は、ヘリコプターからの空中消火活動を効率化するための消火剤注入システムです。このシステムは、消防庁や陸上自衛隊での消火活動にも広く使用されています。
支援の意義と今後の取り組み
ファイテックは、過去にも栃木県足利市の林野火災に対して「FOREST DEFENDER」を寄贈し、消火活動を支援した実績があります。今後も同社は、防災・減災のための技術開発や、支援活動に取り組んでいく姿勢を示しています。被災された方々の復興が一日でも早く進むことを、心より願うばかりです。
次世代消火技術としての「FOREST DEFENDER」や「FEI」の有効性は、日本火災学会の論文にも掲載されており、多くの期待が寄せられています。これからも安心して暮らせる社会の実現に向けて、ファイテックの役割がますます重要になってきます。