物流革命「Vパレ™」
2025-07-23 11:12:12

サンゲツ、特許取得の「Vパレ™」で物流効率化を実現

サンゲツの「Vパレ™」がもたらす物流革新



愛知県名古屋市に本社を置く株式会社サンゲツが、新しいユニットロードシステム「Vパレ™」の導入により、物流の運用効率を画期的に向上させています。このシステムは、特許を取得し、社会全体の物流課題解決に向けた取り組みの一環として大きな注目を集めています。

物流効率化の背景



当社は主に内装材、特に壁紙を取り扱っており、その輸送には長尺で重い巻物状の荷姿が多く、従来の物流プロセスではトラックへの積み込みや降ろしに時間と労力がかかっていました。具体的には、ドライバーが一本ずつ「バラ積み・バラ降ろし」を行い、1回の運行に約240分を要していました。この作業は非常に負担が大きく、業界の労働環境の変化や人手不足などの課題が同時に深刻化しています。

「Vパレ™」導入の目的



これらの課題に直面した株式会社サンゲツは、経済産業省の「物流効率化に向けた先進的な実証事業」として、2024年6月に実施した取り組みの一環として、「Vパレ™」を採用しました。この回転式パレットを使用することにより、作業時間を約240分から約30分にまで短縮し、作業効率の大幅な向上を図っています。

回転式パレット「Vパレ™」の特長



「Vパレ™」は、2つの底面にフォークリフトのフォーク挿入孔がある独自の設計が特徴です。この構造により、パレット積み・降ろしが効率的かつ安全に行えるようになっています。また、縦積みや横積みなどの柔軟な対応が可能となり、荷役時間を格段に短縮することが出来ます。

具体的な成果



サンゲツの取り組みを受けて、物流プロセスの改善が進んでいます。具体的には、トラックの積み込み・降り作業にかかる時間を約87.5%短縮することに成功しました。この成果は事業全体の効率化に寄与し、結果的に作業者の負担軽減につながるのです。物流業務の負担を減らすことは、ドライバーの労働環境改善にも寄与します。

今後の拡大計画



現在、「Vパレ™」は愛知県稲沢市の中部ロジスティクスセンターや埼玉県久喜市の北関東ロジスティクスセンターで導入が進められており、これからも全国のその他のロジスティクスセンターへの展開を行っていく計画です。サンゲツはこの取り組みを通じて、「スペースクリエーション企業」として広域に即時配送を可能にする在庫・配送・物流機能を強化していく姿勢を示しています。

まとめ



株式会社サンゲツの「Vパレ™」は、持続可能な物流体制を強化するための試みとして、業界内で注目されています。物流効率化の重要性が高まる中、同社はこれからも革新を進め、全体の効率性向上に貢献し続けることを誓っています。この取り組みは、より多くの企業や業界に影響を及ぼす可能性を秘めています。

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