ツクイと訪問看護の新しい挑戦
全国に約770拠点を持つ介護業界のリーダー、株式会社ツクイは、2025年4月より訪問看護専用の電子カルテ「iBow」を導入します。ツクイは、超高齢社会における医療と介護の複合ニーズに応え、利用者が自宅で自分らしく人生を全うできるよう支援する新たな試みに挑戦しています。
ツクイの理念と訪問看護への関心
1969年の創業以来、ツクイは「超高齢社会の課題」に真正面から向き合い、利用者とそのご家族に寄り添った介護サービスを展開してきました。しかし、医療的な配慮が必要な場合や、看取りの段階において、責任あるサービスの提供が難しい場面もあったのです。こうした背景から、「最期の瞬間まで、その人らしい暮らしを支えたい」という強い思いが芽生え、訪問看護事業をスタートしました。
ツクイ訪問看護の強み
ツクイの訪問看護では、医療行為に加え、リハビリや生活支援、そして最期の時まで寄り添うケアを提供しています。これにより、利用者は住み慣れた地域や自宅で、安心して日常生活を続けられます。
- - 理念に共感する人材: ツクイには、その理念に共感する多様な人材が集まり、クオリティの高いサービスを提供しています。
- - 研修体制の充実: 同社が運営する「ツクイ在宅看護研修センター」では、実践的な研修が行われており、全国の拠点で均一の高品質ケアを実現しています。
- - 24時間365日対応: 医療と介護の両面から支援を行っており、いつでも安心して利用できる体制が整っています。
- - 医療と介護の融合: ツクイの強みは、医療的なケアだけでなく、利用者の生活全体を支える「暮らしの看護」を実現する所にあります。
地域医療構想への貢献
2025年問題を迎え、日本の医療分野は急速に変化しています。この現状を受けて、厚生労働省は「地域医療構想」を推進し、医療と介護の連携を強化する取組みを進めています。ツクイは、その広範なネットワークとノウハウを活かし、地域医療構想の先導役を自負しています。
「iBow」導入の意義
この訪問看護事業の拡大に伴い、ツクイは電子カルテシステム「iBow」の導入を決定しました。「iBow」は、現場での効率を高めるために設計されており、使いやすさや情報共有の容易さ、高度なセキュリティが評価されています。このシステムの導入により、業務負担の軽減だけでなく、サービスの質の向上も期待されています。
今後の展望
ツクイは、これからも超高齢社会の中で新たな安心と希望を提供するため、地域のニーズに応じた柔軟なサービス展開を進めていきます。訪問看護が持つ大きな可能性を考慮し、地域包括ケアの未来モデルを実践することによって、依然として多くの課題を抱える日本の医療・介護現場において、新しい道を切り開いていくことでしょう。
「今ある未来の、その先へ」をモットーに掲げるツクイは、さらなる進化を遂げることで、地域社会における皆の支えとなる存在となり、訪問看護の新たな未来を切り開くことでしょう。本プロジェクトは、日本の在宅医療および介護の質を一層高めるための重要な一歩となるはずです。