大王製紙の開示支援
2025-10-21 12:46:05

大王製紙のTNFD開示、エスプールブルードットグリーンが支援した背景とは

大王製紙のTNFD開示、エスプールブルードットグリーンが支援した背景とは



最近、大王製紙株式会社が初めてのTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)開示を行い、その支援を行ったのがエスプールブルードットグリーンです。サステナビリティ経営に関するコンサルティングを手掛けるこの企業が、どのようにすることで大王製紙のサポートに繋がったのか、その実情をご紹介します。

大王製紙のサステナビリティの理念



大王製紙は、新聞用紙やティシューペーパー、さらにはおむつなどを手がける総合製紙メーカーです。その創業は古紙回収事業に由来し、サステナビリティの考え方は、同社の経営理念に深く根付いています。1957年から山林を買い取り、育苗造林を始めたことや、1989年にはチリでの大規模植林プロジェクトを展開したことからも、その姿勢は明らかです。

サステナビリティ推進部の橋本さんは、「私欲から離れた誠意を持つことが、サステナビリティの礎である」と語り、その取り組みの基本的な価値観と共鳴しています。サステナビリティという言葉の裏には、「世のため人のために行動する」という強い思いが込められています。

TNFD開示におけるエスプールブルードットグリーンの支援



大王製紙がTNFD開示を行うに当たり、同社の田中さんは、多くの企業が同様の課題を抱える中での戸惑いを感じていたと言います。「どのように進めていけば良いのか、明確な道筋が見えなかった」という彼らの心情を受け、エスプールブルードットグリーンが活躍しました。

エスプールブルードットグリーンは、データの収集方法から分析手法、フィードバックに至るまで、詳細にわたってサポートを提供しました。また、大王製紙は「自社の特徴を反映させたTNFD開示を実現したい」という強い希望を持っており、その期待に応えられる方法を模索する中で、オーダーメイドの開示を提案しました。

社内負担も軽減された支援の実態



非常に興味深いのは、エスプールブルードットグリーンが大王製紙のビジネスモデルに注目し、「水の供給への依存度が高い」という点を指摘したことです。田中さんは当初それをネガティブに捉えてしまったものの、サポートを受けることで視点が変わったと言います。「自然との絡みを理解し、それを踏まえた取り組みの重要性が明確になった」と振り返りました。

さらに、データ収集についても現実的な視点が持たれました。リソースに制約がある中で、必要なデータの粒度を精査し、適切に指導してもらえたことで、結果的に社内の負担を最小限に抑えつつプロジェクトを進めることができたとのことです。

TNFD開示によるイメージ改善効果



サポートを通じ、大王製紙が求めていた「自社の特性を生かしたTNFD開示」が実現。その結果、投資家との面談でも「しっかりと情報が開示されていますね」と良い評価を得ることができました。これにより企業価値向上が期待されると同時に、サステナビリティへの意識も社内全体で高まりました。調達部門を始め、社内での議論が活発になり、自然資本に対する理解がさらに深化したと言います。

大王製紙としては、製紙業界が持つ「森林を伐採している」というイメージとのギャップを埋めていくためにも、TNFD開示を含めた取り組みを通じて情報発信を強化していきたいと考えています。サステナビリティの意義を正しく伝える努力を続けていくことに意欲を見せています。

企業情報



  • - 大王製紙株式会社: 公式サイト
  • - 株式会社エスプールブルードットグリーン:
- 所在地: 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル 11階
- 代表者名: 取締役社長 八林 公平
- 設立: 2011年11月
- 事業内容: サステナビリティ経営コンサルティング


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