アイシンの新機能搭載「みちログ」が道路維持管理を革新

株式会社アイシンは、愛知県刈谷市に本社を置く企業で、最新の技術を駆使して社会課題の解決に努めています。2023年4月1日、同社は道路維持管理支援サービス「みちログ」に新しい3つの機能を追加しました。この新機能は、道路の異常管理や交通事故のリスクを減少させることを目的としています。

1. 区画線のかすれ検知機能

この機能は、特殊なAI技術を用いて道路上の白線の劣化状態を測定します。「みちログ」を搭載した車両が通過することで、区画線の色が地図上で視覚的に分かりやすくなります。かすれ具合を色分け表示することで、管理者は迅速に補修が必要な場所を見つけることができるのです。特に、通学路などでは児童の安全を確保するため、正確な区画線は欠かせません。

近年、車両の運転支援技術が普及しており、レーンキープ機能の効果を最大限に引き出すためには、明確な区画線が必要です。この新機能は、単なる道路管理を超え、交通の安全性向上にも寄与しています。

2. 特定地点撮影機能

続いての機能は、指定したポイントを自動的に撮影するというものです。管理者がアプリで地点を登録すると、そこを通過する際に「みちログ」が自動で撮影し、画像をマップ上に表示します。これは特に老朽化した地下埋設管の点検に役立ちます。自治体は、この機能を活用して道路のひずみや異常を容易に点検でき、ひいては道路陥没のリスクを低減することが期待されます。

この特定地点撮影機能は、看板の管理やゴミステーションの利用状況確認、さらには独居高齢者の見守り機能など、多岐にわたる用途があります。

3. LINEを活用した通報機能

最後の機能は、LINEを通じて市民からの通報を受け付ける仕組みです。市民は電話の代わりに、LINEを使って道路の異常を簡単に報告できます。異常の種類や詳細、位置情報を簡単に登録でき、管理者はその情報をよりスムーズに入手できます。この機能により、自治体の対応業務が効率化され、市民は24時間体制で迅速に問題を報告できるようになります。

さらに、アイシンの技術は車載器の開発にでも生かされ、商用車への搭載が可能になりました。タクシーなどの公共交通機関でも「みちログ」を利用できるようになり、より一層の効率化が図られます。

アイシンは、これからも安全で快適な社会を実現するための技術開発を続けていく決意です。「移動に感動を、未来に笑顔を。」という経営理念に基づき、より良い社会の実現に向かって邁進します。これからの「みちログ」にも注目が集まりそうです。