しまむらでの衣料品回収について
しまむらが全国900の店舗で衣料品回収を実施することが決まりました。この取り組みは、10月27日から11月11日までの期間に行われ、ECOMMITとの連携を基にした新しいリユース・リサイクルのスキームが導入されます。2003年から続けられているこの活動から、しまむらはすでに170トン以上の衣料品を回収しており、ますます強化されたリサイクルの仕組みを通じて循環型社会の実現を目指します。
リユースとリサイクルの新しい仕組み
回収された衣料品はECOMMITが運営するサーキュラーセンターで専門スタッフによって選別され、二つのルートに分けられます。1つ目はリユースで、こちらは国内外において再販売され、まだ使える衣料品が新たな持ち主のもとへと渡ります。2つ目はリサイクルで、これには協業先のカイタックファミリーの「MUDA ZERO」プロジェクトが関与しており、衣料品が素材として再生されるサイクルを実現しています。このように、しまむらはリユースとリサイクルの二重の取り組みを通じて、環境への負荷を軽減しています。
具体的な回収内容
衣料品回収の対象は衣料品全般ですが、下着や靴、服飾雑貨(カバンや帽子など)、寝具類、革製品などは回収の対象外となっています。回収される品々は、必ず洗濯をしてから持ち込む必要があり、濡れたものや著しく汚れたものは受け付けられません。また、持ち込む際に貴重品が入っていないか事前に確認することが求められています。
新たなサステナブル商品の販売
回収期間が終了した後の11月5日には、これまで集めた衣料品から作られた再生素材を活用した新しい「サステナブル商品」の販売が開始されます。しまむらは「しまエコ」と名付けたロゴを作成し、自社の環境に配慮した取り組みを明確にしており、持続可能なファッションに向けた意識を広めています。
PASSTOとECOMMITの役割
PASSTOは「捨てない社会」を目指し、不要なものを回収し新たな使い道を提案するシステムです。人々の身近にある循環拠点として機能し、回収した衣料品の約98%をリユースやリサイクルへとつなげることで、CO2の排出削減にも寄与しています。ECOMMITはこのような循環型ビジネスを推進する企業であり、全国にセンターを持ち、持続可能性向上に向けた多様なサービスを提供しています。
まとめ
今回のしまむらの取り組みは、環境への配慮やサステナブルなファッションといったトレンドに合致したものであり、地域社会における循環型社会の実現に貢献するものです。回収活動に参加し、使わなくなった衣類を再活用してみる絶好の機会となっていますので、ぜひ店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。