役目を終えた素材を活かす新たな動き
愛知県を拠点に、3社が協力して新しいアップサイクル家具のプロジェクト『Circlife(サークライフ)』がスタートしました。このプロジェクトでは、役目を終えた素材である「花」「服」「家具」を再資源化し、再生された家具を通じて新しい価値を創造します。地方から発信されるアイディアが、全国に広がるきっかけとなることを期待しています。
プロジェクトの概要
『Circlife』は、繊維リサイクル技術を活用して、役目を終えた素材を新たに活かす試みです。プロジェクト名は、「Circle」と「Life」を組み合わせたもので、循環した暮らしを体現するものです。ただのリサイクルではなく、素材の記憶や人々の思い出を大切にし、暮らしをもっと豊かにすることを目指しています。共同で取り組む企業は、株式会社RIN、モリリン株式会社、株式会社Uragamiの3社です。
参加企業の役割
株式会社RIN
RINは、イベントや式典で使用される「ロスフラワー®」をプロジェクトに提供します。これらは本来なら廃棄されるはずの美しい花々で、乾燥・塗装加工を経てアートピースとして家具に組み込まれます。「ロスフラワー®」は、規格外や売れなかった花を有効活用する取り組みの一環です。
モリリン株式会社
モリリンが提供する「PANECO®」は、衣類繊維をベースにした再生可能な循環型繊維リサイクルボードで、家具の一部として活用されます。これにより、衣類や布製品に含まれるさまざまな繊維も有効活用できるのです。さらに、PANECO®は使用後にも再びリサイクル可能な素材です。
株式会社Uragami
Uragamiは、役目を終えた什器や家具を回収・解体し、新しく再構築された家具を提供します。経年の風合を感じさせるアンティークやヴィンテージのアイテムは、空間に独自の個性と物語を与えます。
展開商品と展示会情報
今回のプロジェクトから生まれる家具には、さまざまなデザインが取り入れられる予定です。展開商品には、GLASS(BEIGE)、HIKIDO(LIGHT)、KANNON(BLACK)などがあります。これらの家具は、環境に配慮した製品として多くの人々に愛用されることを目指しています。
また、2025年10月に開催される「第10回オーガニックライフスタイル®EXPO East in 東京2025」にて、一部の出展者が使用する什器としても活用される予定です。このイベントは10周年記念の特別なものです。
最後に
RINの代表、河島春佳さんは「今回のプロジェクトを通じて、役目を終えた素材に新たな命を吹き込むことで、私たちの暮らしの中で持続可能な価値を提供できることが非常に嬉しいです」とコメントしています。このプロジェクトは、素材の記憶や人々の思い出を大切にしながら、アップサイクルの楽しさや価値を広めていくことを目指しています。Circlifeを通じて、より持続可能な暮らしを楽しんでいただければと思っています。
詳細については、RINの
公式サイト や
Instagram をぜひご覧ください。