鉾田市での野菜摂取改善を目指したカゴメとの共創プロジェクト

茨城県鉾田市は、日本一の野菜の産地として知られています。この町と愛知県名古屋市に本社を構えるカゴメ株式会社がタッグを組み、市民の野菜摂取量を向上させる取り組みを進めています。このプロジェクトは「野菜をきっかけとしたふるさと意識醸成事業」として、地域の健康促進と発展を図ることを目的としています。

プロジェクトの背景

鉾田市は人口約46,000人の町で、その約30％が第一次産業に従事しています。特に、10年連続で野菜産出額が全国一位という実績を誇り、まさに「日本で一番野菜をつくる街」です。ところが、近年の調査では市民の野菜摂取量が必ずしも高くないことが明らかになり、そこでカゴメと共にこの問題に取り組むことを決定しました。

取り組みの具体策

2022年春、鉾田市健康増進課はカゴメが提供する非侵襲皮膚カロテノイド測定器「ベジチェック®」を導入しました。これにより、特定保健指導の際に市民の野菜摂取状況を測定した結果、メタボリックシンドロームの方々の野菜摂取レベルが低いことが判明しました。アプローチの一環として、検診受診者全員に対する任意の測定も実施し、結果はより明確になりました。

さらに、ベジチェックの使用を通じて、野菜を取り入れたレシピコンテストの開催や、市内のイベントで測定会を行い、市民に野菜の重要性を認識してもらうための活動を続けています。