IT人材育成の新たな波
世界中でデジタル化が進み、IT人材の需要が高まっています。この状況を反映する形で、IT専門教育を受けた卒業者数が増加し続けています。最近、ヒューマンリソシア株式会社が発表した「2025年度版:データで見る世界のITエンジニアレポート」によると、IT卒業者は前年より11.1%も増加し、過去5年間では35.2%増という素晴らしい実績を記録しています。
世界のIT人材供給力
特に米国に目を向けると、年間25.1万人のIT卒業者が輩出されており、その伸び率も年平均で8.8%と非常に高いことがわかります。これに対して、日本のIT卒業者数は4.8万人にとどまり、伸び率は年平均2.2%とG7諸国の中では最も低い状況です。この数値は、急速に進展するデジタルトランスフォーメーション(DX)を考慮すると、深刻な遅れを象徴しています。
日本のIT人材育成の現状
日本のIT卒業者数は4.8万人ながらも、G7内で3位に位置しています。しかし、伸び悩みが目立つことから、将来の競争力を担う人材の確保に危機感が高まっています。外部の情報源によると、日本のIT卒業者のうち大学院(修士・博士)の卒業者は15.9%にとどまり、世界平均の25.9%を大きく下回っています。
この比率が示すように、十分な高度な技術を持った人材の供給が追いついていない現状は、今後の日本の競争力に大きな影響を及ぼすことでしょう。また、インドのように55.9万人のIT卒業者を輩出している国と比べると、その供給力の差は歴然です。日本は、技術を深く理解している人材の層が薄く、これが人材供給の質に直結していることが懸念されます。
国際的な競争の現実
グローバルな視点に立つと、IT人材の競争はますます激化しています。米国や英国などの主要国は、年率8~15%のペースでIT卒業者数を増やしており、これが国のデジタル競争力に直結することは明白です。一方で日本は、前述のように供給力を確保するための施策が求められています。
これからの時代、日本がデジタルインフラを強化する上で、海外からの技術者の受け入れや、エンジニア育成の拡充が不可欠です。特に、他国と連携しての技術者の派遣プログラムや、より多様な人材を受け入れる環境を整えることは、日本のイノベーションを促進する道でもあります。
まとめ
急成長を続けるIT人材市場において、日本はこのままでは立ち遅れてしまう可能性があります。今後、企業や教育機関が連携し、質の高いIT人材を育成するための環境を整備することが重要です。デジタル化が進む中で、供給力の確保は日本にとって最も urgent な課題です。人材育成に向けた新たな取り組みが成功への鍵となるでしょう。