LIXILが加速する「浄水カートリッジ模倣品対策」
2025年11月19日、株式会社LIXILは東京の有明ガーデンにて、「浄水カートリッジ模倣品・互換品の注意喚起に関する発表会」を開催しました。これは、模倣品や粗悪な互換品が大手通販サイトで流通している現状を受け、消費者に向けて正規品の重要性を訴えるものでした。
模倣品の危険性についての警鐘
近年、浄水カートリッジの模倣品や互換品は急増しています。調査の結果、販売されている互換品がLIXILの厳しい浄水基準を全く満たしていないことが明らかになりました。また、これらは商標の無断使用を行い、正規品と見分けがつかない悪質なものも含まれています。知らずに購入し使用してしまうことで、健康への危険が及ぶ可能性もあります。
事業部長が語る浄水の歴史
発表会では、LIXIL Water Technology Japanの水栓事業部長松尾 謙吾氏が登壇し、LIXILが1990年代から取り組んできた浄水技術の歴史を紹介しました。災害時の飲用水確保を目的として開発されたろ過装置や家庭用浄水器の販売は、その後「オールインワン浄水栓」などの新商品へと発展し、品質基準を保ちながら研究開発が続けられています。
浄水性能を満たさない製品の販売実態
LIXILの水栓開発部の佐藤 一博氏は、模倣品と互換品が市場に出回り、特に大型通販サイトでの販売実態について説明しました。調査した範囲で、81製品すべてが浄水能力を満たしていないことが確認され、その中には商標を無断使用した製品も多く存在します。こうした状況に対し、正規品の優位性を強調し、正確な製品情報を消費者に知ってもらう重要性を訴えました。
現役保育士てぃ先生によるトークセッション
発表会では、来賓として現役保育士のてぃ先生が登壇し、「模倣品が子どもに与える影響」というテーマでトークセッションを行いました。彼女は近年増加している育児用品の模倣品の危険性や、育児における正規品選びの重要性を熱く語りました。特に、ネットで簡単に手に入る非正規品についての事例やトラブルに関する感触を共有し、家庭で信頼できる製品を選ぶことの重要性を強調しました。
お悩み相談室の実施
また、てぃ先生は「育児のお悩み相談室」も開催し、事前に寄せられた育児に関する質問に対し具体的なアドバイスをしました。模倣品によるトラブルや育児に関する多様な疑問に対し、親として注意すべきポイントを明確にし、参加者に安心感を提供しました。具体的なエピソードを交えつつ、どのように模倣品から身を守るか、その方法を伝授しました。
これからの取り組み
LIXILは、模倣品と互換品の撲滅に向けた活動を今後も続けていく意向を示しました。消費者が確実に正規品を手に入れられるよう、公式通販サイトを通じての販売に徹底し、幅広く情報発信を行い続けることが重要視されています。
本発表会を通じて、浄水カートリッジの模倣品問題に対する意識を高め、消費者の安全と健康を守るための活動に期待が寄せられました。今後の動向にも注目です。