名古屋市東山公園駅に新しい親子向け案内表示が設置されました
名古屋市営地下鉄の東山公園駅に、地域の子育て世代を考慮した新しい案内表示が設置されました。このプロジェクトは、オープンハウスグループの名古屋支社と名古屋学芸大学、ブラザー販売との協同により実現されたものです。企画の背景には、名古屋市の育児支援と、訪れる家族へのサポートが求められるという実情があります。
プロジェクトのスタートは、2023年9月です。名古屋学芸大学の学生たちは、駅員へのアンケートを実施し、エレベーターの場所がしばしば質問されることを知りました。そこで、子育て世代が初めて東山公園駅を利用する際に、わかりやすく、楽しく移動できる案内表示を提供することを目指しました。
新しい案内表示のデザイン
設置された案内表示は、視認性を高めるために駅の人が多く集まる場所に掲示されています。デザインには、子どもたちが興味を持つような可愛い動物をモチーフにしています。また、素材には一般的なポスターではなく、柔らかいポリエチレンフォームを使用しており、暖かみのある印象を与えています。この柔らかな素材とデザインにより、親子の利用者がより安心感を持つことができます。
案内表示には、エレベーターの方向を示すフラッグ型、柱の案内表示、そして天井付近を活用したものがあり、それぞれがエレベーターの位置を簡単に教えてくれる役割を果たします。
団体の役割と貢献
プロジェクトの実現には、ブラザー販売株式会社の協力も欠かせませんでした。彼らは素材の選定とカッティングマシンを提供し、学生たちが自分たちの手で案内表示を製作するプロセスに関与しました。これにより、実践的な学びの場が与えられ、学生たちにとっても貴重な経験になったことでしょう。
名古屋市交通局と名古屋学芸大学の役割
名古屋市営交通は、大正11年に路面電車が始まり、以来地元の人々に愛され続けています。そして、名古屋学芸大学は「人と心」をテーマにした実学教育を行っており、今回のプロジェクトもその教育の一環として位置づけられています。
2025年3月15日から5月6日まで、設置された案内表示は、その効果と利用者の反応を見る良い機会となります。地域に根づいた企業と教育機関との連携が生み出したこの取り組みは、今後の名古屋市の交通環境の向上に寄与することが期待されています。
地元の子育て世代や訪れる家族がより快適に移動できる環境を提供するために生まれたこの案内表示は、名古屋市の新しい魅力として、多くの利用者に愛されることでしょう。