大学担当者向けワークショップ「アカデミックコネクトSTEP1」の概要
2025年9月25日、株式会社丸天産業が名古屋本社で開催した「アカデミックコネクトSTEP1」は、多くの大学の担当者が集まり、教育現場や地域社会の課題を乗り越えるための新たな価値創出を図る場となりました。
ワークショップの目的
このワークショップの主な目標は、大学間および学内外の多様な人材と知見をつなぎ、さまざまなアイデア同士の化学反応を促進することです。少子化や学生の多様化など、大学が直面する現状を打破し、自大学の特性や魅力を再発見する交流の場を作る試みです。
背景にある課題
現代の大学は、地域格差や学生の多様性という新たな課題に直面しています。このような環境の中で、各大学は「自大学の強みをどう伝えるか」「学生一人ひとりの個性をどう伸ばしていくか」といった共通のテーマに悩んでいます。さらに、地域社会や企業との連携が求められる一方で、大学内外のつながりが薄れるという問題も抱えています。
丸天産業は、「空間」づくりの視点から人と人とのつながりを再構築するため、アカデミックコネクトプロジェクトを立ち上げました。大学の担当者が自大学の魅力を再発見し、他大学との対話を通じて新しい共創の可能性を見出す場を提供することが本プロジェクトの目的です。
ワークショップの構成
ワークショップは、二つの大きなテーマで構成されています。まず第一のテーマは「自大学への理解度を上げる」ことです。冒頭の講演では、株式会社FabCafe Nagoyaの代表取締役である矢橋友宏氏が、大学の現状や課題についてプレゼンテーションを行いました。実例を交えながら、学生の多様性と地域との関わり方に関する話題を展開し、参加者の理解を深めました。
その後、ワークショップでは各参加者が「お気に入りの写真」を撮影し、その写真に基づいて大学の特徴を掘り下げる活動が行われました。具体的には、以下のステップで行いました。
1. お気に入りの写真をもとに、自大学の特徴を紹介
2. その写真から「うちの学生」の特性を考察
3. 学生の良いところ、さらに伸ばしたいポイントを整理
この取り組みにより、普段は言語化しきれない自大学らしさが浮かび上がり、参加者同士の対話が活発に行われました。
共創の第一歩
続くテーマでは、他大学とペアを組み、お互いの学生像を共有しました。このプロセスでは、「うちの学生」の共通項を探ることに重点が置かれ、双方から新たな視点や気づきが得られる機会となりました。大学間のコミュニケーションを促進し、共通の課題に対する共同の解決策を見探る良い機会となったと言えるでしょう。
今後の展望
アカデミックコネクトプロジェクトは、大学間および産業界とのつながりを活用し、さらなる価値の創造を目指して進行しています。名古屋でのワークショップを契機に、各大学が持つ個性を活かした教育の在り方を模索していくことでしょう。今後の丸天産業の取り組みにも大いに期待が寄せられます。持続可能な未来を築くために、人と組織がつながる力を通じて、新たな人材育成に貢献していくことでしょう。
会社情報
株式会社丸天産業は1950年に設立され、名古屋市を拠点とする会社です。事業内容はファシリティマネジメントやオフィス用品のコンサルティングから、内装工事や映像音響設備の提案販売まで多岐にわたります。地域社会と教育機関との連携を強化し、未来に向けた取り組みを引き続き推進しています。