愛知発!10社が挑む「モビリティ」テーマのビジネスプランコンテスト
2025年11月25日に、日本最大のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」で開催された「AICHI NEXT UNICORN LEAGUE」シーズン5の最終審査会。ここでは、愛知県の未来を担うスタートアップのビジネスプランが披露され、厳正な審査の結果、3社が入賞の栄冠に輝きました。特に今年のテーマは「モビリティ」で、応募あった多数のプランの中から選ばれたファイナリストたちが、次世代のユニコーンを目指しています。
賞金総額1,000万円で開催
愛知県主催、eiicon運営による本コンテストは、優勝に500万円、2位に300万円、3位に200万円が贈られ、受賞企業は愛知県内での更なる事業展開が期待されます。今回は、10社が選ばれ、各社が映し出す未来のビジョンに審査員たちも熱心に耳を傾けました。審査員には、産業界の第一線で活躍する専門家が名を連ね、審査には厳しい目が光りました。
注目された三つのビジネスプラン
1. 優勝:eMotion Fleet株式会社
優勝に輝いたのは、eMotion Fleet株式会社が提案する「愛知県の事業者向けモビリティDX/GX支援」です。代表取締役社長の白木秀司氏が提案したこのプランは、中小事業者が获得できる脱炭素型EVハブ拠点の整備を中心に、商用EVの導入を低コストで可能にするサービスを提供します。事業者にとってのソリューションを提供し、地域の環境に貢献しながら持続可能なビジネスを目指しています。
2. 2位:glafit株式会社
続いて、2位に選ばれたのは、バングラデッシュの電動モビリティベンチャー「glafit株式会社」です。ガソリン代を半分以下に抑えつつ、経済的な電動バイクを提供するこのプランは、大気汚染という深刻な社会的問題に立ち向かう姿勢が評価されました。排気ガスを排出しない新しいモビリティの形を模索しており、今後はアジア全域やアフリカへの展開も視野に入れています。
3. 3位:株式会社マップフォ
最後に、マップフォが発表した「空間知能を用いた社会インフラ課題へのソリューション」が3位に選ばれました。人手不足や高齢化が進む現代社会の中で、空間を認識する技術を駆使し、インフラ設備の維持管理の自動化を目指します。これにより、さらなる効率化と安全性の向上を実現し、自律社会の形成に貢献します。
愛知県のスタートアップ支援の現状
愛知県は、次世代ユニコーンの創出を目指し、スタートアップ支援に力を入れています。「STATION Ai」は約610社のスタートアップが参加し、さまざまなイベントを通じて活発な交流が行われています。この地域にとって、起業家の育成が経済成長に不可欠なファクターとなっており、今後も多くのイノベーションが期待できる状況です。
未来への期待
今回のコンテストを通じ、愛知県のスタートアップたちが示したビジョンは、イノベーションの可能性に満ち溢れています。各社の強みを生かしながら、地域の実装や事業化を促進するため、今後のさらなる成長が期待されます。シーズン6の募集も待たれる中、新たな挑戦が続いていくでしょう。愛知の未来がどのように描かれていくのか、今後にも注目です。